自宅映画「遠い空の向こうに」 | *hu*のブログ   日々のこと

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映画の感想

見に来てくださった方ありがとうございます照れ


有村昆活!


観た映画の感想を残します!


今日も親愛なるブロ友ゆっきーさんに教えて頂いた
映画鑑賞



遠い空の向こうに


前記事の「今を生きる」とはまた違った種類の涙が止まりませんでした
鼻がツーンとして涙腺崩壊です


舞台は炭鉱がある田舎町で
高校を卒業したら奨学金で大学に行かない限りは
炭坑夫になるのがセオリー


そんな中、人工衛星が光り輝きながら通り過ぎる様をみてロケットに魅了される高校生の主人公


もともとそんなに勉強も得意でない主人公が
町の色んな人や仲間の力を借りてロケット制作を形にしていくというサクセスストーリー



夢を見させてくれる青春映画!



そして実話なのがまた素敵です

 


まず、冒頭で思ったのは画が綺麗だという事
きちんと丁寧に描かれている作品好きです


着ている洋服のデザイン
昔ながらのラジオを至る所で街の人が聴いていたり、街並みや映り込む並ぶ機械も、何も言われなくても目で見る情報だけで何となく時代が判ります



私の住む県には炭鉱があった場所がいくつかあります
仕事柄、その頃に働いていた方、もしくはその頃を知っている方とお話しする機会が多くありました

なので炭鉱の大変さ
炭坑夫の覚悟や男気もなんとなく理解できるし

いずれ石炭を取り尽くしてしまえば
いつまでも続かない仕事であるが故の末路

この舞台設定だけでも私の鼻をくすぐるには充分でした



主人公の父親は絵に描いたような厳しくタフな炭坑夫
息子はもちろん炭坑夫になると思っている


この父親との衝突や親子の葛藤もとっても
丁寧に時に母親も交えて可愛らしく描いてあり
自然と笑みがこぼれたりします


主人公も最初は炭坑夫になるしかないと諦めている

「この町も世界の一部だった」

その未来まで閉じ込められた様な炭鉱がすべての町で見た衛星の軌道が彼を変えていきます


まずは自作のロケットを花火で打ち上げるべく
庭の柵を破壊してみたり


自分達だけでは上手くいかないと判ると
クラスの勉強ができる変人に教えを請うたり


父親の職場の技術職を巻き込んだり



彼の情熱が段々と周りを変え協力し始め
町の一大イベントになってみたり


でもやっぱり失敗はたくさんするもので
結構、本当に危ないやつもあります


そんな失敗の中に山火事を起こしてしまったものがあり一時はロケット制作もストップします 


さらに父親が炭鉱内の事故で
入院して家族の家計を背負い学校も退学します


炭鉱も働いてみれば悪くないと自分に言い聞かせ
ロケット制作とは全くかけ離れた生活をおくります


父親は無事に退院してまた炭鉱に出られる様になった頃、高校で唯一ロケット制作の夢を応援してくれていた先生が病魔に侵されていることを知りお見舞いへ

そこでまたロケットへの夢が再燃し出します


先生から誕生日プレゼントにもらっていた本で
勉強して、炭鉱で働きながらも休み時間や夜中まで没頭します


そして山火事を起こしたとされるロケットは
自分達が作ったものではなかったと
無実を証明し彼は高校へ戻ります


最初は大学への奨学金目当てで参加をしようとした科学コンテスト
全国大会へと駒を進めますがまたそこでも困難が…


そのトラブルをきっかけに
父親も町のみんなも彼に協力し彼は炭坑夫になる以外の未来への切符を手にします


最後に打ち上げたロケットの軌道が
真っ直ぐ空に向かっていく様がとてもとても
感動的にこの話を締めくくって終わります



この最後までの感動の盛り上がり方!!
最高です!


丁寧に丁寧に作られているのが
ひしひしと伝わってきますしストーリーも秀逸です


本当に今までこの映画を知らなかった私って
だいぶん色々損してます





この映画の中で好きだったのが
主人公の両親の夫婦の掛け合いです

夫は炭坑夫なのだから何があっても起こっても
私は泣かないわと見栄を切っていたくせに
夫が退院して戻ってきた時は
新婚旅行の話をして無事を喜んで甘えてみたり

息子のピンチの時は
夫を勇敢に説得にいくし、助けてくれないから出て行くから!とか言っといて出て行く先は2人の新婚旅行先の地名を挙げたり

夫への恨みから銃弾が撃ち込まれた時は
書き上げた壁絵の銃弾を恨めしそうにみていたり


可愛い!笑



そしてもう一つ 


バイコフスキーさん


723の番号札



もう多くは書きませんが

これは実際に観た人には伝わるだろうと思います

もう涙が止まりませんでした



人も丁寧に描いてあるので
ここに書ききれない事が山ほどあります

ロケットボーイズの仲間のこと
先生達のこと
恋のこと

書き出したら今以上にまとまらなくなるので…



とても素敵な映画三昧で
心の洗濯が出来ましたー!