この前の記事で、つなぎ上手の「私=エゴ」のことを書きました。
思ったこと、感じたことなんか、勝手につなげて順番まで変えるって話です。
ところで、「私=エゴ」にはまだ特技があります。それは「切り取り上手」だということ。
目の前の世界は絶えず動いてます。もちろん、私たちの考えや気持ちなんかも動いてます。
一瞬も止まることはありません。
つまり、同じところに留まっているものごとなんか無いってことなんですが、
「私=エゴ」はここから、自分の都合の良いように(または悪いように)
【切り取り】を始めます。
本当は変化しているものを、切り取って、断定する。
【それはそういう事なんだ】と。
少し引いて見たり、落ち着いて考えたりしたら、違った景色が見えるのに、
あるポイントにぐ~っと寄って、その部分だけを、その特徴(実はでっちあげの特徴ですが)を
切り取ってきます。
望遠鏡で遠くのものを見るのに似てるかもしれません。
そうして切り取って意味を付けるために、つなぐ、わけです。そう「つなぎ上手」の出番です。
この2つが揃えば、もうへとへとになるためのお膳立ては整います。
切ってつなげて。
つなげて、切って。
こうなると、ニュートラルな現実なんかありません。
その人の頭の中だけにある「その人の現実」が出来上がります。
スピとかでよく言われる「あなただけの現実がある」というのはこんな感じです。
こんな時に役立つテクをひとつ紹介します。
切り取り始めたら、「私=エゴ」目線でポイント絞りだしたら。
「ホンマでっか?」って自問してください。(もちろん言い方はそれぞれで大丈夫です)
「ホンマにそうでっか????」なんて?マークを一杯つけちゃうのもアリです。
ほんとうにそうなのか?
今の切り取りってあり!?
って、映画の監督にでもなったつもりで、【現実への意味付け】を疑ってみて下さい。
でも、「ホンマにそうでっか!」って!にしちゃうと逆効果です。
「私=エゴ」目線の強化になっちゃいますから。
切り取り上手には「ホンマでっか?」です。