16,7年前に書いた短編小説が出てきました。

また小説書こうかな~~~~(^^♪

 

「スナック・ぽち」       


僕の仕事は、特殊な要望を持つ人のために、
特殊なメガネの製作をしている。
特別な要望というのがどのようなものである

のかは、守秘義務があるので、教えることは

できない。
しかし僕は、今ではどんなメガネも作れると

自負している。

先日、リピーターであるクライアントが住む、

海に近いある地方都市へ行ったときのことだ。
僕は打ち合わせが終わり、一人で気ままに

一杯飲もうと店を探していた。
海風が強く、寒い日だった。 
僕は、落ち着けそうな店はないかと探して

いて裏道に入り込んでしまった。そして、

小さな店が並ぶ裏通りで、「スナック・ぽち」

という看板が目に入った。

その店は、気の良いメス犬が隣に座って

くれるというスナックであった。
最近はこんな店をちらほら見かけるが、入る

のは初めてである。

この店のママさんは犬ではなく人間なのだが、

チワワとまったく同じ顔をしていて、犬面人間

として、有名人になったこともあるそうだ。

ママさんが犬面人間として紹介された雑誌や

新聞の記事が、店内の至るところに貼り付け

てある。お世辞にもあまりセンスが良いとは

いえない店である。

僕は僕の隣にに座った、メス犬の口から

暖かいおしぼりを受け取ると、彼女と世間話

を始めた。
彼女が頭にかぶっている人間語変換装置が

重そうである。
それでも、ここ数年でかなり小型化されて、

たいぶ楽になったと彼女は言う。
彼女はここに来る前には、老人施設で

お年寄りと触れ合っていたらしい。
その施設にこの店のママさんの親が入居して

いた関係で、彼女はママさんと知り合い、この

お店に入ることなったという。
彼女の名前は、「エリザベス」だった。名前の

由来は教えてはくれなかったが、雑種の

混じった柴犬系の彼女にはあまり似合わない

名だった。

エリザベスからもらった名詞の裏には、彼女の

手の判子が押してあった。字は「まだ」書けない

のだという。
僕の隣で、初老の男性の相手をしているこの

店の古株であるシェルティー犬は、ママさんから

教えてもらって、平仮名はほぼ全部読めて、

両手でペンを持ち、自分の名前を書くことも

出来るという。
エリザベスも字を習いたいと言うのだが、もう

すっかり目がダメなのだというのだ。
僕はあまり知らなかったのだが、犬はもともと

目がかなり悪いらしい。
それに老化も早いから、エリザベスのように

5才を過ぎた犬は、字の習得はなかなか難しく

なるそうだ。
僕はその話を聞き、つい職業柄、彼女の耳の

高さ、目の間隔、鼻の高さを手で測ってしまった。
怪訝な顔をしていていた彼女に、僕は自分の

職業を話した。
とたんに、彼女の目が輝いた。口も少し開けて

ハァハァしている。
いつの間にか、客は僕だけになったいて、僕と

エリザベスとの話題が耳に入ったシェルティー犬

も隣に来て、僕にメガネのことをいろいろ聞いて

くる。
最後に、チワワ顔のママさんも来て、エリザベス

とシェルティー犬のメガネのことを改めて依頼された。
妙なところで仕事の縁が出来るものである。
僕は、来月検査員と一緒に再び来店することを

約束して、店を後にした。

会計を終えて店を出ると、チワワ顔のママさんと

シェルティー犬とエリザベスは僕を見送りに店の

外まで出てくれた。外はかなり冷え込んでいる。
僕は軽く手を振って歩き始めた。
7,80メートルくらい歩いて曲がり角の近くで、

ふと後ろを見ると、エリザベスだけはまだ僕を

見送っている。
エリザベスは寒くないのかな、と僕は思った。
身体が毛皮に覆われているから僕より寒くは

感じないのかな、僕はそんなことを思いながら、

曲がり角で、エリザベスに大きく手を振った。

 

最近、ブログを更新していないので、
心配してご連絡くださった方がおられ
たので、(ありがとうございます!)
ご報告です。


何事もなく、元気にしております☆

 

※演奏についてなどの

お問い合わは、随時

受付をしてますので、

お気軽にお問い合わせ

ください。


実は、このところ情報発信方法等に
ついて、ずっと考えておりまして、
今後の情報発信は、主に、Twitterと
YouTube、たま~にFB、ということに
しようかと思ってます。

 

Twitterは、先日開設しました!!

 

来週位、YouTubeで「REREREチャンネル」と
いうものを作り、これから少しずつ
ユーチューバーっぽい?発信もして

いけたら、と思っています。

漫才公演の様子もアップします。

 

詳細は、今後Twitterでお知らせします。
尚、Twitterでの呟きは、今までの
ブログ発信より、かなり「本音」で
呟いていくと思います。
https://twitter.com/RERERE44608226