竹内です。

7月も半ばに差し掛かり

宮崎は梅雨の季節が再来したようです。
一昨日までは36度を超える猛暑が続き、
まさに真夏の到来かと思われましたが、
昨日から一転、どんよりとした梅雨空に戻ってしまいました。
この気まぐれな天候に、

体調管理の難しさを感じる今日この頃です。
蒸し暑さと涼しさが入り混じる不思議な季節ですが、
時折吹く風に葉擦れの音を聞くと、
少しだけ心が和みます。

先日、宮崎市にある植物園、
「青島ボタニックガーデン」
を訪れる機会がありました。
実は、ここで、
日本では大変珍しい植物が開花したというニュースを耳にしたんです。
その名も「ショクダイオオコンニャク」。
聞いたことのない方も多いのではないでしょうか。
私も正直、初めて知りました。はい。
なんとこの植物、
日本での開花例が20事例ほどしかないそうで、
まさに貴重な機会に恵まれたというわけです。

植物園に到着すると、まず目に飛び込んできたのは、
その巨大さでした。


高さ3メートル、直径1メートル以上もある花序は、
まるで別世界から来た生き物のよう。
しかし、その姿に魅了される間もなく、
強烈な臭いに襲われたんです。

腐った肉のような匂いとしか表現できません。

とにかく、クサイ!!!

思わず鼻を押さえてしまいました。

ガイドさんの説明によると、
この臭いには重要な役割があるそうです。

甲虫を引き寄せて受粉を助けるためだとか。

自然の不思議さを改めて感じる瞬間でした。

さらに驚いたのは、

この花が自らの体温を上げる能力を持っているということ。

なんと、花の付け根で熱を発生させ、

全体の温度を約38度まで上昇させるそうです。

これも臭いを遠くまで拡散させるための戦略だそうで、

植物の生存をかけた必死の努力を感じずにはいられません。

しかも、

この開花はわずか2日間程度しか続かないんです。
自然界の厳しさと、生命力の強さを同時に感じる、

そんな経験でした。

帰り道、ふと思いました。

私たち人間も、この植物のように、

それぞれが持つ個性を最大限に活かして生きているのかな、と。
見た目や香りだけでなく、

その生き方自体に美しさを感じる。

 

クサくてもいいじゃない。

醜くてもいいじゃない。

堂々と花を開かせることに

何の遠慮もいらない。

それでいいじゃないか!、、、って。

 


そんな経験ができたことに、
深い感謝の念を覚えた次第でございます。


ではまた~~~~~~