あらすじ
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。
(本屋大賞8位 153.0点)
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。
(本屋大賞8位 153.0点)
ひと言
本屋大賞の何位かをとったことは知っていたのだが、表紙の絵から若向きのライトノベルなんだろうなと思って読もうとしなかった本でした。でも本屋さんで「読書好きに薦める最高の一冊」というPOPを見て読んでみようと思いました。四話がうまく絡み合っておもしろかったし、「落穂拾ひ」や「晩年」それに、
第2巻/坂口三千代『クラクラ日記』/アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』/福田定一『名言随筆 サラリーマン』/足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』
第3巻/『王様のみみはロバのみみ』/ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』/宮沢賢治『春と修羅』
も読んでみたいと思いました。
本屋大賞の何位かをとったことは知っていたのだが、表紙の絵から若向きのライトノベルなんだろうなと思って読もうとしなかった本でした。でも本屋さんで「読書好きに薦める最高の一冊」というPOPを見て読んでみようと思いました。四話がうまく絡み合っておもしろかったし、「落穂拾ひ」や「晩年」それに、
第2巻/坂口三千代『クラクラ日記』/アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』/福田定一『名言随筆 サラリーマン』/足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』
第3巻/『王様のみみはロバのみみ』/ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』/宮沢賢治『春と修羅』
も読んでみたいと思いました。
ほら、『落穂拾ひ』にもあったろう。『なにかの役に立つといふことを抜きにして、僕達がお互ひに必要とし合ふ間柄になれたなら、どんなにいゝことだらう』ってな。(第二話 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫))
「あなたは……本を読む人じゃない、から……」言いにくそうに彼女はつぶやいた。 「……どんなことをしてでも、大好きな本を手元に置きたい、気持ちを……分からないかもしれない、そう思ったんです……たかが本のこと、だから」雷に打たれた気分だった。病院の屋上であの男と向き合った時、俺ははっきり言った――たかが本のために、そこまでするのかよ。(第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房))
「な、なんですか、これ」「も、持っていて、いただきたいんです……あなたに」「どういうことですか?」わけが分からなかった。これは周囲の人間全員を欺いてまで、彼女が手元に残しておきたかった古書だ。なによりも大事なものじゃないのか?「あの……あなたを、信用しようと……思って……」絞り出すように言い、彼女は真っ赤になってしまった――そういうことか、と納得する。信用する証に、自分の一番大事な本を預ける。つまり、彼女なりの仲直りの申し入れなのだろう。何百万円もする本でそうするあたりが、この人らしい。(エピローグ)