『やまのめの六人』(原浩 角川ホラー文庫)

 

この方、あれですね。『火喰鳥を、喰う』の方ですね。

あらすじを読んだ時、『火喰鳥…』のときとはちょっと違ったテイストかな? と思って購入。

 

……物語を読み始めて少し後悔……。

というのも、私。「痛い話」が苦手なんですよ……(-_-;)

めちゃくちゃ暴力系(拷問系)が出て来る……。

ネットだとこの場合バンできますが……。買ったんだ……。読もう、と「痛い」描写が出ると、飛ばしながら読み進める。

 

ストーリーとしては。

嵐の夜に、土砂崩れに巻き込まれて立ち往生した車には、五人組の男たちが乗っていた。

 

彼等はとある目的のために集まった奴等で、たまたま居合わせた、「おんめんさま」という道祖神を信仰する金崎一家に「大変でしょう。どうぞ我が家に」と招かれるのだが……。

 

ふと五人組は気づくんです。

「事故で死んだやつも合わせて俺たちは五人組だったはずだ。それなのに……」

 

ひとり、増えているんですよね。

 

いったい誰が、なぜ……。

 

このところの描写が超絶お上手!!!!

めっちゃ引き込まれて読みました!

 

この手の話で思い浮かぶのは、萩尾望都先生の名作『11人いる!』ですね。

あれは……大好きだ!!!

付き合っている時に夫に勧めたら、超絶はまった(笑)

 

こちらの『やまのめの六人』は、民俗系が一部混じるバイオレンスホラーですね。

痛い系描写がお嫌いでなければぜひどうぞ。