「区間列車ワンマンショー」4両編成で宮崎県内の通勤・通学輸送を担う!普通 宮崎発西都城行き | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回も新コーナー「区間列車ワンマンショー」をお届けします。前回の記事もご覧いただきありがとうございます。

 

このコーナーでは、その路線の途中で始発終点となってしまう「区間列車」に着目し、区間列車に実際に乗車して、車内の様子や車窓などを楽しみつつ、その列車がどのように利用されているかを実際に見ていこうと思います。

コーナーの更新は不定期となりますが、取材を適時行いながら記事を増やしてまいります。

多少マニアックな着眼点ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

  JR九州 宮崎発西都城行き普通列車

 

今回紹介する区間列車はJR九州の日豊本線で運行されている「普通 宮崎発西都城行き」です。

JR日豊本線は西小倉から鹿児島間を結ぶ九州内でも長大な路線で、全区間を通しで走る旅客列車は設定されておらず、実質全ての列車が区間列車という状態になっています。

この中でも今回紹介する列車は宮崎県内の宮崎市と都城市という県内の主要都市間を結んでいる列車で、宮崎県の地域輸送を担っている列車のひとつと言えます。宮崎~西都城間の区間列車は多くの便数がありますが、今回は夕方に運行される宮崎18時21分発の西都城行きの列車に乗車してきました。

 

 

宮崎18時21分発の西都城行きは先に紹介した普通宮崎空港発宮崎行きの折り返し列車となっており、713系サンシャインの4両編成で運行されています。713系は2両編成のワンマン用車両ですので、4両運行の際は2つの編成が連結され、車掌さんも乗務します。

 

 

車内は中ほどが前向きに座れる回転式シート、車端部やドア付近は横向きのロングシートが並び、トイレの設備もあります。

回転式のシートは特急列車と同様のものが採用されており、リクライニングも倒れます。一方、特急車両のように足元が広いわけではなく、少し狭く感じる所もあると思います。

 

 

列車は宮崎空港からの到着後、僅か5分ほどの折り返し時間しかなく、慌ただしく折り返し準備をして西都城に向けて出発しました。

大淀川を渡り、宮交シティなどの最寄り駅である南宮崎駅に停車。ここでは5分ほど停車して反対列車を待ち合わせます。

 

 

宮崎空港方面からの日南線とはここで分かれ、列車は都城方面へ向けて日豊本線を進みます。

しばらくは平地を走りますが、徐々に山間部へと入っていきます。山間部の区間を走る頃には日も暮れてしまい、車窓は真っ暗になってしまいました。

 

 

この区間の日豊本線は単線区間である上、夕方の時間帯は走っている列車が多いので途中駅では頻繁に交換待ちがあります。

この列車は南宮崎の他に清武、日向沓掛、田野、山之口、三股で交換待ちがあります。各駅とも1~2分の停車が大半ですが、長い時間停車する駅もありました。

また、青井岳駅を挟んで両側に2つの信号場もあり、この区間は多くの場所で列車の交換ができるように作られています。

 

 

途中の田野駅では10分も停車することからホームへ出て写真を撮ることができました。

田野は宮崎のベッドタウンとしてそこそこの乗降がある駅で、当駅で折り返す列車もあります。

また、ICカードSUGOCAの宮崎エリアは当駅までで、田野から都城方面は紙のきっぷで乗車する必要があります。

この10分の停車時間では車掌さんが車内を巡回し、切符を持っていない人への発売や乗り越し精算などを行っていました。

 

 

田野から先はほぼ真っ暗な中を走行し、青井岳駅を挟んである峠の区間も外の様子を眺めることはできません。

そして列車は宮崎駅から1時間15分ほどの所要時間で都城駅に到着しました。この列車は次の西都城行きですのでさらにひと駅進みますが、都城駅も吉都線の乗り換え駅などととして主要駅となっています。

都城駅で降りる方も多く見られましたが、この時点で残っていた半数程度の方は終点の西都城駅まで乗り通すようで引き続き多くの乗客を乗せて列車は進みます。

 

 

そして列車は宮崎駅から1時間20分程度の所要時間で終点の西都城駅に到着しました。

乗車してきた列車は回送列車となり、特急列車の交換待ちなどを行った後に隣の都城駅へ回送されて夜間停泊となります。

翌朝は同じ4両編成で宮崎方面行きの列車になり、朝の通勤、通学客を乗せて運行するようです。

 

 

今回の終着駅となった西都城駅についても紹介したいと思います。

西都城駅は都城の中心街の外れにありますが、都城駅よりも中心街までの距離が近い立地にあるため利用者が多い駅です。

駅自体は国鉄時代に高架化されており、高架駅ながら広々とした作りの構内がどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

かつては鹿児島県の志布志方面へ志布志線という路線が分岐していたようですが、現在は廃線となっていて日豊本線のみの駅となっています。

 

 

1階のスペースも広々ゆったりとしていていますが現在は売店などもなく閑散としています。

駅自体は有人駅ですが、朝7時30分~12時20分及び12時50分~15時の間しか営業しておらず、これ以外の時間帯は無人駅となります。

自動券売機の設置がありますので、乗車券や自由席特急券の購入はできますが、指定席券の購入やクレジットカードでの支払いは駅員さんのいる上記の時間帯しかできませんのでご注意ください。またみどりの窓口ではないため、ネットきっぷの受け取りなどはできません。ネット予約をしたきっぷの受け取りは隣の都城駅で行う必要がありますのでご注意ください。

 

 

駅前には宮崎交通のバスセンターがあり、こちらから宮崎駅方面の高速バス(特急バス)も出ています。

また、バスセンターではない駅前ロータリー内にあるバス停からはかつての志布志線の廃止代替である志布志行きの路線バスも何本か出ています。

 

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