減便?廃止?MTR東鉄線延伸に伴うトンネルバスへの影響や香港島のバス路線新設について | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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先日、当ブログでも取り上げましたが、5月15日に東鉄線の紅磡~金鐘間が延伸開業します。

 

 

 

これに伴い、今回の東鉄線の延伸区間に並行して紅磡海底隧道を経由して運行されている過海巴士(トンネルバス)には影響があることがほぼ確実となっています。

今回は東鉄線の延伸区間を並行して走るトンネルバスの情報を中心に、今回の東鉄線の延伸開業に伴う路線バスの動きについて、2022年5月11日現在で判明しているものを紹介していきたいと思います。

なお、この情報はあくまでも上記日付までに判明しているものです。この情報は刻々と更新されて増えてきており、今後も新たな情報が追加されることが予想されます。今後追加される情報が多くなるようでしたら、また新たな記事にて追加の情報をお届けしたいと思います。

 

  トンネルバスは乗客2割減を予想 朝ラッシュは減便と一部路線廃止へ

 

紅磡海底隧道経由のトンネルバスを運行している事業者のうち、城巴・新巴の二社は今回の東鉄線の延伸で同経由のトンネルバスの乗客が2割減少するとの見通しを示しています。

これに伴い、まず九巴と新巴が共同運行をしている301線が2022年5月13日の運行を最後に廃止されます。

301線は紅磡海底隧道收費廣場を始発とし、灣仔、金鐘、中環などを経由して上環(永吉街)まで運行する路線です。

平日の朝8時~9時13分の間のみの運行と、紅磡からの朝ラッシュの輸送力増強を目的に運行されていた路線で、3~5分おきという高頻度運行を行っていましたが、東鉄線への乗客の転移を見越して早々に廃止されることが決まりました。

301線は全便が紅磡始発ということで1台出ると次のバスがすぐにホームに配車され、乗客でたちまち満員になりまたすぐに発車という運行を繰り返しており、トンネルバスの需要の高さを物語っていました。

最終日の最終便では乗客に記念品が配られるなどの催しが行われるようです。

 

 

この他のトンネルバス路線については5月15日の東鉄線延伸開業の時点ではダイヤの変更は行われないようです。

しかし、運輸署などが発表した資料によると、影響を受ける可能性が高い101線(觀塘-堅尼地城)、104線(白田-堅尼地城)、109線(何文田-中環)、111線・111P線(坪石・彩福-中環)、171線・171A線・171P線(荔枝角-利東・海怡半島)については、5月15日から1ヵ月以内に需要の変化に合わせて減便を伴うダイヤ変更が行われる予定となっています。

 

 

現在、トンネルバスの一部路線では平日の朝ラッシュなどに紅磡始発の途中バス停止まりの特別班次(区間増発便)が運行されていますが、これらの特別班次については今後全ての便が運行を取りやめる予定となっています。

 

トンネルバスについては今後1ヵ月程度の間に大きな変化が現れてきそうです。

 

  新駅の會展駅には新バスターミナルが併設!東鉄線→バスの乗継割引も実施

 

東鉄線の延伸では香港島側の灣仔北エリアに會展駅という新駅が開業します。

會展駅には新たなバスターミナル「會展站公共運輸交匯處(會展站巴士總站)」が設けられ、こちらは一足早く5月14日の朝5時30分に使用を開始します。主に既存の灣仔北巴士總站を発着しているバス路線がこちらへ移動してくる予定です。

 

 

これに伴い、現在仮設のバスターミナルとして運用されている灣仔北巴士總站は5月13日の最終便(5月14日未明)で使用を終了します。

灣仔北はバスの背景に香港島のビル群を眺めることができる景色が素晴らしいバスターミナルでしたが、この風景もまもなく見納めとなります。

灣仔北を始発終着地としている路線(城巴:25A線、40線、40M線、930線、930A線、新巴:2A線、2X線、8線、8P線、N8線、九巴:960線、978線、978A線、978B線、P960線、九巴・新巴聯營:905線、905A線)及び皇崗口岸行きのバスは全て會展站公共運輸交匯處への発着に変更となりますのでご注意ください。

 

 

會展駅から鉄道の通っていない地域へバスでアクセスするのに便利な路線や乗継割引も新設されます。

會展駅からは跑馬地・黃泥涌峽方面行きの1M線が5月15日より新巴により新たに運行を開始します。

會展駅を出発し、灣仔道、跑馬地(下)、黃泥涌峽一帯、香港網球中心、黃泥涌水塘公園へと運行した後、再び會展駅へ戻ってくる形の循環線で、毎日朝6時30分~深夜0時まで運行される予定です。運賃は全区間乗車で6.6香港ドルとなります。

また、會展駅で東鉄線と1M線のバスを八達通(オクトパスカード)で乗り継いだ場合、2香港ドル割引となる乗継割引が設定され、お得に利用することができます。

 

 

また、會展駅で東鉄線と新巴・城巴の指定路線を八達通(オクトパスカード)で乗り継いだ際にも乗継割引が設定されることが決定しています。

こちらも1M線と同様に一律2香港ドル割引となります。

指定路線は新巴が722線、城巴が25A線、780線、788線となります。小西灣、寶馬山、耀東邨方面などへも東鉄線とバスの乗り継ぎで便利でお得に利用できるようになります。

乗り継ぎバス停も指定されており、香港島各地行きへ乗車する際は會展駅降車後に「灣仔碼頭, 會議道バス停」より乗車時、香港島各地から乗車してきた際は「舊灣仔警署, 告士打道バス停」でバスを降車後に會展駅から東鉄線を利用した際に乗り継ぎ割引が適用となります。

 

様々な情報をお届けしましたが、トンネルバスなどを中心に今後も動きが確実にあるものと思われますので、今後も情報を収集し、必要に応じて記事でお伝えしていきたいと思います。

 

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