今回は特集「もう一度乗りたい!おすすめバス路線」をお送りいたします。
このコーナーでは私がこれまでアジア各国で利用してきたバス路線の中から厳選して、もう一度乗りたい!と皆様におすすめしたい路線を詳しく紹介していきます。
これまでの記事では各バス停を通る路線紹介や乗車レポートを中心にお届けしてきましたが、このコーナーでは「路線」に着目してその路線の魅力などをさらに掘り下げていきたいと考えております。
なお、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響により、減便運行が行われている路線が多く存在するため、当面の間は原則として各路線の運行間隔の掲載は見合わせ、運行時間帯のみの掲載とさせていただきます。但し、減便なく通常運行されている路線は運行間隔を掲載することがあります。
今回は台湾からこちらの路線を紹介したいと思います。
基隆客運・光華巴士聯營(共同運行)9006路 台北士林~基隆
9006路の運行区間と主な経由地
國立科教館-捷運劍潭站(北藝中心)-圓山轉運站(捷運圓山站)-<中山高速公路>-基隆火車站-國家新城
※基隆火車站(基隆駅前)の乗降場所は台北からの到着便の降車場所は海洋廣場、基隆発台北士林行きの乗車場所は港西街(旧基隆駅舎横)
運行時間帯と時刻
台北士林発基隆行き 朝6時~22時
基隆発台北士林行き 朝5時50分~22時
※COVID-19(新型コロナウイルス)の影響に伴い、減便・運行時間帯縮小の特別ダイヤにて運行中(二級警戒期間中)
運行する事業者
基隆客運、光華巴士(二社共同運行)
運賃
乗車区間に応じた距離制運賃…台北士林~基隆間60元、台北士林~國家新城間66元
この他、基隆市内のみの乗車も可能(15元均一)。台北市内のみの乗車は不可。
※悠遊卡(悠遊カード)、一卡通(iPASS)での支払い可能。乗車時と降車時にICカードリーダーにタッチして乗降。
※公路總局管轄の國道客運路線であるため、通常時はMRTや台湾鐵路、路線バスとの乗り継ぎ割引はありません。但し、連休などの公共交通利用促進を目的に乗り継ぎ割引が設定されることがあります。
概要・おすすめポイントなど…台北と基隆の夜市をはしごできる「夜市エクスプレス」
台北の士林地区、圓山と基隆駅、國家新城を結んでいる高速バス路線です。
台北側は捷運劍潭站(MRT駅)、基隆側は基隆火車站(基隆駅前)を経由するため、士林夜市と基隆廟口夜市をはしごしたい!という時には最適の路線です。近くのバス停から乗り換えなしで両方の夜市へアクセスできます。
乗り場は劍潭駅からの基隆行きは駅横を通る基河路を挟んで向かい側の捷運劍潭站(北藝中心)バス停、基隆駅からの士林方面行きは旧基隆駅舎から少し北側へ進んだ所にある基隆火車站(港西街)バス停です。
この他、MRT圓山駅前の圓山轉運站でも乗降できます。
本数も多く、10~25分おきという高頻度運行をしていますが、通勤利用が多く朝夕のラッシュ時は満席で1本見送ることもあります。
夜市の開いている時間帯ですと18~19時台は利用客が比較的集中しますので、時間に余裕をもって利用するかその時間帯を避けて利用しましょう。
圓山を出ると比較的すぐに中山高速公路に入り、基隆駅近くまで高速道路を走りますので時間のロスは少なく、圓山轉運站から30分台で基隆まで行ってしまうことも多いです。但し、週末や夕方のラッシュなどは中山高速公路や基隆駅前の信号に起因する渋滞に巻き込まれることもあり、その際は50分程度を要したこともありました。
使用車両の紹介
使用車両…4列シート・トイレなし車両(基隆客運、光華巴士全車共通)。リクライニングシート、USB充電ポート完備(一部車両のみ)
両社とも原則として4列シート・トイレなしの車両にて運行されています。加えて光華巴士運行便はほとんどの車両がリクライニングシート、USB充電ポート完備となっています。
基隆客運運行便はリクライニングシートでない車両が多いですが、貸切バスから転用された車両があり、そちらはリクライニングシートとなっています。
両社ともに車椅子用のリフトがついた車両(大復康)があり、そちらの車は座席数が通常の車両より少なくなっているために満席になるのが早いのでご注意ください。
MRTからの乗り継ぎも便利ですので、台北近郊の旅行、特に定番の士林夜市と海鮮などが美味しい基隆廟口夜市をはしごしてのグルメ堪能旅や基隆方面への観光の際にはぜひ活用をおすすめしたい路線です。
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