香港MTR、屯馬線が全線開通へ! | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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アジア各国の情報提供強化のため、日本の情報更新は現在縮小中です。

当ブログでは2020年7月1日より、香港にて「国家安全維持法」が施行されたことに伴い、法律の運用を注視するために一時的に香港の新規の記事追加を見合わせていましたが、現地の発信等から、鉄道、バス、フェリー等の情報提供については問題がない状況であることが確認できましたため、情報の提供を再開することにしました。

なお、香港と澳門、中国本土の間の交通については、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響に伴って行き来が困難であること、交通の状況が流動的であることから引き続き新規の情報の提供は見合わせ、必要に応じた交通情報等を提供する形とさせていただきます。

当面の間は香港の域内を運行する交通の情報を中心とした提供となりますので、ご了承いただきますようお願いいたします。

また、現地の情勢の変化に伴って、今後も新規の情報提供を停止することもありますので、あわせてご理解いただけると幸いです。

 

今回は香港MTRの便利な新路線情報を皆様にお届けしたいと思います。

 

港鐵(香港MTR)は建設中の屯馬線の区間のうち、残されていた紅磡と大圍の間の区間が6月27日(日)に開通することを発表しました。

香港MTRから発表されたプレスリリースはこちらです(PDFが開きますのでご注意ください)。

これで屯馬線の屯門と烏溪沙の間が全通し、この区間で直通運転が開始されることになります。

屯門~烏溪沙間は全長約56kmと香港MTRの路線としては最長となり、27個の駅が設置、内6つの駅では他路線との乗り換えが可能となります。

 

 

屯馬線のうち、屯門と紅磡の間は西鐵線として長年新界エリアの足として利用されてきており、尖東(尖沙咀)、柯士甸(香港西九龍駅最寄り)、美孚などを通る路線であることから、日本人旅行者も利用する機会がある路線だったのではないかと思います。

また、烏溪沙と大圍の間は馬鞍山線として地域の足として利用されてきており、長らくは東鐵線の途中駅から分岐する支線のような存在となっていました。2020年4月14日には屯馬線の新規区間のうち大圍~啟德間が先行開業し、烏溪沙~啟德間にて折り返し運転を行うようになりました。

今回は暫定的な終着駅となっている啟德より南の区間が開通し紅磡までつながることで、馬鞍山線から東鐵線へ乗り換えることなく紅磡、尖沙咀方面などへ向かうことができるようになるほか、これまで鉄道の通っていない土瓜灣などへも鉄道でアクセスできるようになることから、利便性がより向上します。本数も最大3分おきでの運行となり、長く待つことなく利用することが可能です。

MTR觀塘線への乗り換えは先行開業区間の鑽石山駅のほか、何文田駅でもできるようになり、着席して觀塘方面へ向かうことが容易になります。

 

 

屯馬線では従来より西鐵線を中心に使用されてきたSP1900形電車と、馬鞍山線で2017年に運用を開始したC-Trainの2車種を使用して運行を行います。

SP1900形については馬鞍山線で使用されてきた4両編成の車両を8両編成に増結したものも使用するほか、東鐵線で使用していた車両も屯馬線に転用されて使用される予定です(東鐵線用の車両は頭等車などを切り離して8両に減車)。

 

 

SP1900形は日本の川崎重工製、近畿車輛製、C-Trainは中国の中車長春軌道客車製となっており、従来の西鐵線区間を中心に最高速度130km/hでの運行を行います。車内はいずれもプラスチック製のロングシートとなっています。

 

一部の車両のドア上には液晶式の停車駅案内表示などを行い、初めての方にも安心して利用できる設備が整えられています。

 

 

この屯馬線の全線開通に伴い、バス路線についても今後半年ほどの間に再編が行われる模様です。

このうち、九巴の運行する85B、85S、286Mの3路線については12月頃をめどに廃止、同社運行の5X、11、15Xの3路線については運行時間帯の縮小や減便を行う予定とされています。

今後も運行形態や本数を変更する路線が出てくる可能性がありますので、バスご利用の際は最新の情報にご注意ください。

 

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