先日、関西の私鉄や路線バスが乗り放題となるKANSAI THRU PASS 2dayチケットについて紹介しましたが、今回はこちらのチケットも利用できる便利な列車をひとつ紹介したいと思います。
今回紹介するのは京阪電車の「快速特急洛楽」です。
快速特急洛楽は大阪と京都の間の移動に特化した列車となっており、大阪の京橋と京都の七条の間はノンストップで運行する速達性の高い列車です。
停車駅が少ないことから落ち着いた空間で快適に京都へ行くことができ、これからの紅葉シーズンの京都観光にも便利な列車です。
まずは快速特急洛楽の停車駅と運行時間帯について紹介します。
快速特急洛楽は大阪の淀屋橋を発車すると、北浜、天満橋、京橋、京都の七条、祇園四条、三条、終点の出町柳の順に止まります。
先述した通り、大阪の京橋を発車すると、次は京都の七条まで止まりません。枚方市、中書島、丹波橋などにも停車しませんのでご注意ください。
淀屋橋では地下鉄御堂筋線、北浜では地下鉄堺筋線、天満橋では地下鉄谷町線、京橋では地下鉄長堀鶴見緑地線及びJR線、七条では京都駅行き京阪バス、祇園四条では阪急京都線(河原町駅)、三条では地下鉄東西線、出町柳では叡山電車及び大原行き京都バスに乗り継ぎすることができます。清水寺へは七条で準急や普通に乗り換えてひとつ次の清水五条駅で下車、金閣寺、嵐山方面へは祇園四条か三条のいずれかで降りて市バス、京都バスに乗り換えて行くことができます。鞍馬、比叡山方面へは終点の出町柳から叡山電車に乗り継いで行くことができます。
快速特急洛楽の運行ダイヤは平日と土休日で大きく異なっています。平日は2往復の運行で、大阪の淀屋橋発が朝9時10分発と9時40分発、京都の出町柳発が17時54分発と18時22分発となっています。
土休日は本数が大幅に増えて5往復の運行となります。大阪の淀屋橋発は朝9時発、9時30分発、10時発、10時30分発、11時発、京都の出町柳発は16時02分発、16時32分発、17時02分発、17時32分発、18時02分発となっています(ダイヤは2020年10月現在の情報)。
主に大阪方面から京都へのおでかけに便利な時間に運行されていますので、大阪へホテルを取って京都へ観光に行かれる方や大阪や兵庫などにお住まいの方には便利な列車かと思います。
なお、行楽シーズンなどは臨時ダイヤとなり、快速特急洛楽が増発されることもあります。
また、通常のダイヤでは淀屋橋~出町柳間で特急列車が10分に1本程度の間隔で運行されていますので、快速特急洛楽のない時間帯も快適に移動することができます。
快速特急洛楽に使用される車両は曜日によって異なり、平日ダイヤは3000系車両(左写真)、土休日ダイヤでは8000系車両(右写真)が使用されています。編成は全て8両編成となります。
平日ダイヤで使用される3000系車両は3つドアで全ての車両が普通車自由席です。乗車券、ICカード、各種割引きっぷやKANSAI THRU PASS 2dayチケットのみで乗車できます。
車内は1列+2列配置の転換クロスシートを採用しており、1時間程度の乗車時間を快適に過ごすことができます。車内にはフリーWiFiも完備されており、お手持ちのスマートフォンやタブレットなどから簡単にインターネットに接続することができます。
土休日ダイヤで使用される8000系車両は2つドアで、6号車以外は普通車自由席です。出町柳寄りから4両目は二階建て車両となっていますが、二階建て車両も普通車自由席であるため、座席は早い者勝ちとなっています。
普通車自由席は乗車券、ICカード、各種割引きっぷやKANSAI THRU PASS 2dayチケットのみで乗車できます。
6号車はプレミアムカーとなっており、乗車券、ICカード、各種割引きっぷやKANSAI THRU PASS 2dayチケットに加えてプレミアムカー券が必要です。プレミアムカーは1列+2列のゆったりとしたリクライニングシートが並び、座席コンセント、大型荷物置き場、フリーWiFiなどのサービスが提供されています。
淀屋橋~出町柳間のプレミアムカー券は500円となっています。プレミアムカーは指定席であるため、途中の京橋や七条などから乗車の際も必ず着席して移動することができます。プレミアムカー券は京阪のホームページや停車駅の窓口にて購入することができますが、夕方などは満席になってしまうことが多くなっていますのでご注意ください。
・KANSAI THRU PASS 2dayチケットでも乗車可能!他にもお得なチケットが多数!京都観光のスタートは京阪でGO!
京阪電車は全線がKANSAI THRU PASS 2dayチケットで乗車できますので、快速特急洛楽の普通車自由席には追加料金なく乗車することが可能です。大阪側の全ての停車駅では地下鉄線と、京都側の各駅でも地下鉄やバス路線と乗り継ぎができますので大変便利です。
京橋や七条などから乗車する際は座席が埋まっていることもありますので、座席を確実に確保されたい方は始発の淀屋橋や出町柳、或いは北浜や三条などからの乗車がおすすめです。特に二階建て車両に乗車したい方は始発からの乗車をおすすめします。
京阪では京都観光に便利なチケットを多数発売しており、KANSAI THRU PASS 2dayチケットのほか、京阪電車の全線(大津線を除く)と大阪地下鉄、大阪シティバスなどが1日乗り放題となる「京阪・Osaka Metro1日フリーチケット」(大人1600円)、京阪電車の全線(大津線を含む)と石清水八幡宮参道ケーブルが1日乗り放題となる「大阪・京都・びわ湖1日観光チケット」(大人1800円)などがあります。
また、JR西日本が発売する「秋の関西1デイパス」(大人3600円)についている引換券を京阪電車の全線や叡山電車の一部が乗り放題となる「比叡山チケット」に引き換えることができますので、JRと京阪を両方利用した欲張りな旅行を楽しみたい方にはこちらもおすすめです。
また、2020年10月1日よりGoToトラベルキャンペーン対象の宿泊で配布されている地域共通クーポンで京阪電車の全線(大津線を除く)と石清水八幡宮参道ケーブルが1日乗り放題となる「京阪電車 大阪・京都1日観光チケット」を購入することができます。
京阪電車 大阪・京都1日観光チケットは大人1000円という割安な価格設定となっており、京都観光に大変便利でお得です。なお、京阪電車 大阪・京都1日観光チケットは大阪府、京都府の両方が利用エリアに含まれる地域共通クーポンの紙クーポンを利用しての購入のみとなりますのでご注意ください。大阪府、京都府、奈良県、兵庫県へ宿泊すればこの両方がエリアに含まれる地域共通クーポンをいただけます。
京阪電車が利用できるお得なチケットについて、詳しくは京阪電車のホームページをご覧ください。
・京都駅へのアクセスも京阪で!七条駅から「ステーションループバス」ですぐ!
JR京都駅へは京阪の七条駅から出ている京阪バスの「ステーションループバス」を利用して僅か5分程度で移動することができます。
主に大阪方面の快速特急洛楽が到着して数分後に出発するダイヤになっていますので、JR京都駅へのアクセスも京阪電車の利用が大変便利です。
京阪バスの運行であるため、KANSAI THRU PASS 2dayチケットをお持ちの方はそのまま乗車することができます。
また、京阪電車に乗車して七条駅で降車された方は、改札内にある乗継割引券発券機にて乗継割引券を受け取ってからステーションバスに乗車すると、現金での支払いに限り、ステーションループバスを京都駅まで100円で利用することができます。
京阪電車のフリーチケットやICカードなどを利用して七条駅へ来られた方はこの乗継割引券を活用するとよいと思います。
七条駅から京都駅へのステーションループバスは朝7時11分~21時56分まで15~30分おき、京都駅から七条駅へのステーションループバスは朝7時15分~22時まで15分おきに運行されています。
京都駅の発着はザ・サウザンド キョウト前というホテルの玄関となっていますが、そばの横断歩道を渡って1分ほどで京都駅前にアクセスできます。
詳しくは京阪グループのステーションループバスのページをご覧ください。
季節もすっかり秋になり、紅葉などを楽しむのにはよい時期となりました。大阪や京都のホテルもお安くなっており、また京阪や京都の市バス、京都バスなどを含む関西の私鉄、地下鉄、路線バスが乗り放題のKANSAI THRU PASS 2dayチケットも発売されています。
この機会にお得で快適な京阪電車を利用して、京都への観光旅行はいかがでしょうか?
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