新型コロナウイルスの影響や対策は? タイガーエアIT215便 岡山→台北(桃園) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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アジア各国の情報提供強化のため、日本の情報更新は現在縮小中です。

今回から数回に渡り、台湾に関する情報をお届けいたします。

なお、今回の台湾の情報については2020年2月~3月に取材したものとなっておりますので、新型コロナウイルスに対する台湾の対応などについても詳しく紹介しております。

 

 

今回の出発はおなじみ岡山桃太郎空港です。今回もいつものようにタイガーエア台湾のIT215便を利用して台北桃園国際空港へ向かいます。

岡山駅西口から岡山桃太郎空港行きのリムジンバスに乗車しましたが、この便は乗客僅か数名での運行で、片手で数えられる程度の乗客しかいませんでした。この時点から普段より乗客が少ないことを実感させられます。

 

 

岡山桃太郎空港には出発時刻の2時間ほど前に到着しました。普段であれば行列ができ、搭乗手続きに30分以上を要すこともある岡山桃太郎空港のタイガーエア台湾のカウンターですが、この日は全く列ができておらず、10分も待つことなく手続きが完了しました。

なお、こちらの国際線のカウンターではタイガーエア台湾のほかに大韓航空、中国東方航空、香港航空も出発時間帯に手続きが行われますが、2020年3月9日現在ではこれらの航空会社の岡山発着便は全て運休しており、岡山からの国際線はタイガーエア台湾の便のみとなっています。

 

 

セキュリティチェックと出国審査も10分程度で通過でき、出発時刻の1時間ほど前に搭乗口に到着しました。

 

 

台湾からの到着便が30分ほど早着していたこともあり、搭乗は出発時刻の50分前から始まりました。

この便がここまで早くに搭乗開始になったことは今までにない経験です。

機体はいつも通りのエアバスA320型機で、機内は3+3の配列の座席が並んでいます。

気になる搭乗率は2~3割程度と、常に満席状態で運航されている台湾~岡山路線としては異常とも言える乗客の少なさです。

1人で搭乗された方は基本的に相席になることはなく、横3席分を1人で使えるような状況でした。

 

 

このほかに通常と異なる点として座席前ポケットに入っているものが減らされており、安全のしおりとエチケット袋のみが入っている状態になっていました。機内での感染リスクを減らすため、多くの人が触れる機内誌などの配置を取りやめ、必要最小限の物のみの配置となっているようです。

なお、機内での飲食物の販売や免税品の販売は通常通り行われており、メニューは客室乗務員に頼むともらうことができます。

 

 

飛行機は全ての乗客の搭乗を待った後、出発時刻の20分ほど前にドアクローズとなり、滑走路へ向けて動き出しました。

この時間は他の発着便がなかったため、待ち時間なくすぐに離陸します。岡山の上空は雲がかかっており所々で大きく揺れることがありましたが、高度を上げていくとその揺れも次第に収まっていきます。

 

安定飛行に入ると、台湾の入国カードと健康状態申告書が配布されます。

 

健康状態申告書は新型コロナウイルスの対策として、台湾への入国者に対して記入を義務付けているものです。

具体的には以下のような質問が記載されていますので、質問に従って正しく記入します。

 

1.姓名、性別、パスポート番号

 

2.搭乗便名(この便の場合はIT215と記入)

 

3.台湾での連絡先の電話番号

(※台湾の携帯電話番号がない場合は"市話"の欄に宿泊するホテルの電話番号を記入、台湾の携帯電話番号がある場合は"手機"の欄に自分の携帯電話番号を記入します。)

 

4.台湾到着日から過去14日以内に以下の症状はありましたか?下の欄にチェックを入れて回答します。

症状があった場合→"是YES"にチェックを入れ、発熱があった方は"發燒Fever"、咳の症状があった方は"咳嗽Cough"、息切れの症状があった方は"呼吸急促Shortness of breath"にそれぞれチェックを入れてください。薬を飲んで症状が改善している場合でも14日以内に症状が出ていた場合はそれぞれにチェックを入れてください。

症状がなかった場合→"否NO"にチェックを入れてください。

 

5.台湾到着日から過去14日以内に以下の地域へ行きましたか?下の欄にチェックを入れて回答します。

行った場合→行った地域(中国大陸、香港、澳門のいずれか、複数ある場合は行った地域全て)にチェックを入れます。中国大陸の場合は行った省も記入してください。

行っていない場合→"以上皆無"にチェックを入れてください。

 

6.この欄は注意事項が書かれており、記入の必要はありません。

台湾へ入国後14日以内は公共の場所では必ずマスクを着用してください。台湾の法律により台湾へ入国する方は確実に申告書を記入して検疫所か入国審査に提出して必要な検疫措置を受ける必要があります。もし拒否したり、偽った内容を記入していた場合は1万~15万元の罰金が科されます。といった内容が書かれています。

 

7.一番下の欄です。こちらには署名(パスポートに書いている漢字(日本語)の署名で可)と台湾への入国年月日を記入してください。

 

なお、2020年3月9日現在、台湾到着日から過去14日間に中国大陸、香港、澳門、韓国に滞在歴がある台湾人以外の外国人は台湾に入国することができませんので十分ご注意ください。

 

 

この日は乗客が少なく、また食事時でなかったこともあり機内販売も早々に終了し、機内は静かな時間が流れていました。

一休みしていたり、到着後の予定などを考えているとあっという間に台湾の上空まで到達してベルト着用サインが点灯、3時間かからないフライト時間で台北桃園国際空港に到着しました。

 

 

台北桃園国際空港からは中国路線を始めとして多くの路線が欠航になっているせいか、駐機場内には留め置かれている飛行機の姿が目立ちました。

 

 

岡山からの便はランプバスでの降機となることも多いですが、この日はボーディングブリッジからの降機となりました。

降機の際に地上係員から到着時の検疫での荷物チェックの免除カードを受け取ります。日本からの到着便では台湾到着時の検疫での荷物チェックが免除されており、このカードを荷物チェック手前の係員に渡すと荷物チェックをスルーできます。

なお、台湾へはペットフードや加工食品を含む肉類やフルーツ、植物などの持ち込みが禁止されており、違反した場合は罰金が科されることがありますのでご注意ください。

 

今回は降機後、サーモグラフィなどで体温検査を行っている検疫カウンターの手前にて前述の健康状態申告書の回収が行われていました。

係員が到着する乗客一人一人から申告書を受け取り、記入漏れがないか、内容に間違いがないかなどを確認し2、3質問を受けます。

私は今回、電話番号がホテルのものかどうか、また14日以内に中国大陸、香港、澳門へ訪問していないかどうかを改めて質問されました。質問は英語もしくは日本語で行われます。

また、入国審査では入国カードのビザの欄(ノービザ入国の場合は未記入で可能の欄)へ携帯電話番号の記入を求められました。番号は日本のもので構わないとのことでしたので、日本の国番号から携帯電話番号を記入して提出しました。その後、入国審査でも中国大陸、香港、澳門及び韓国へ14日以内に訪問していないか日本語にて質問を受けました。確実に答えられるようにしておくと安心です。

 

 

通常よりも手続きや質問を多く受けましたが、入国審査自体は大変空いており、到着ロビーまでの到達時間は30分もかかりませんでした。

岡山からのフライトは定刻より1時間近く早着していたようです。

この日は中国大陸、香港、澳門などを始め、多くの国からのフライトが欠航となっており、桃園国際空港は今までにないほど人がまばらに感じられました。

 

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