釜山地下鉄駅から巨済島へお得に移動! 直行座席バス2000番 下端駅→イムジョン | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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引き続き韓国南部の情報をお送りしてまいります。

 

昌原市などを訪問した翌日も慶南道を中心に回りました。

この日のスタートは釜山地下鉄1号線の下端駅からです。下端駅の上にはバス専用レーンが完備されており、多くの市内バス路線が行き来しています(下端駅バス停の様子も今後紹介予定)。

下端駅からは釜山市及び巨済市の直行座席バスである2000番に乗車して巨済島方面へ向かいます。

2000番直行座席バスは釜山市と巨済市の双方が管轄し、6社の民間バス事業者が共同配車して運行している路線です。

地域需要を見込んでいるため巨済島の様々な地域を経由し所要時間も長くかかりますが、島の景色をゆっくりと眺めることができ、運賃も4200ウォンと割安に設定されており市外バスよりも安い運賃で巨済島への旅行を楽しむことができます。

運行は朝6時~22時30分まで、15~30分おきに行われています。下端駅では3番出口先の横断歩道を渡った先すぐのバス専用レーン上のホームから発車しています。当駅が始発の路線であるため、バスはホーム後方の待機場で乗降扱いを行っています。

乗車方式は前乗り中降りの運賃先払いです。この路線は乗り継ぎ割引の対象外となっているため、ICカードは乗車時のみのタッチとなります(中扉にリーダーはありません)。前扉のカードリーダーには予め巨済島までの運賃4200ウォンがセットされていますので、釜山市内で降車する場合は降車バス停を運転手に告げて釜山市内のみの運賃(1700ウォン)を引き落とす設定に切り替えてもらう必要があります。

巨済島内で降車する場合は何も申告せずにそのままカードをタッチすれば問題ありません。

 

 

今回乗車したのは巨済島内のバス事業者が運行している便でした。釜山市内のバス事業者が運行している便はCNG(天然ガス)車両が充当されますが、巨済島内のバス事業者が運行している便はディーゼル車両が充当されます。

高速型の車両であるため車内には4列のリクライニングシートが並び、快適な環境で移動することができます。

 

 

バスは下端駅を発車するとすぐに洛東江河口堤防を渡り、乙淑島に入ります。

乙淑島には乙淑島(文化会館)バス停があり、このバスはこちらにも停車して乗車扱いを行います。

 

 

乙淑島(文化会館)を出ると引き続き洛東江河口堤防を渡って鳴旨新都市に入ります。

橋を渡り切ると鳴旨ICの交差点を左折して南下していきます。

 

 

鳴旨新都市を経由した後は新湖大橋を渡り、経済自由区域に入っていきます。

金海国際空港方面からは1009番で、海雲台、センタムシティ方面からは1011番で釜山地方中小ベンチャー企業庁もしくは経済自由区域庁バス停まで乗車して2000番に乗り継ぐといった利用方法も可能です。

 

 

経済自由区域を過ぎると、バスは加徳大橋を渡って加徳島に入ります。加徳島は釜山市内ですので、加徳島までは釜山市内の運賃で乗車することが可能です。

 

 

加徳島内は自動車専用道路を走行しますが、途中で側道に下りて、ソンブク、チョンソンの2つのバス停に停車します。

 

 

加徳島を過ぎると釜山市を離れていよいよ巨済島へと向かいます。

加徳料金所を通過し、加徳海底トンネルへと入ります。

 

 

トンネルを抜けると続いて巨加大橋へ。橋は全長3kmほどであっという間に通過しますが、ここがこの路線が最も眺めのよいポイントだと思います。

 

 

橋を渡り切るといよいよ巨済島に入ります。島内は海こそ見えますが山間部が多く、何個かのトンネルを通りながら進んでいきます。

 

 

巨済島内も引き続き自動車専用道路を走行しますが、地域利用を意識した路線であるため途中では一部側道に下りてバス停に停車します。

 

 

テグム交差点からは一度下道へ下りて、海寄りの集落へと向かいます。

 

 

テグム交差点のバス停を過ぎた後も引き続き下道を走行し、そのまま海沿いの峠道を進んでいきます。

決して広くない道に高速型で突っ込んでいくのみならず、車窓からの海の景色も引き続き楽しめる見所の多い区間となっています。

 

 

シバン地区、フンナム地区と通り過ぎた後は少しずつ海から離れていきます。

途中自動車専用道路よりも内陸側を走行する所もありました。

 

 

内陸側に入るものの決して海から遠い場所を走っているわけではなく、所々で遠くに海を眺めながらバスはゆっくりと進んでいきます。

各地域のバス停にも細かく停車して乗客を降ろしていきます。

 

 

ソギェバス停を過ぎるとバスはウェポ交差点から再び自動車専用道路に戻ります。

 

 

その先のトクポ交差点で再び自動車専用道路を下りて、ここからは終点まで下道の走行となります。

 

 

海水浴場のあるトクポ地区を経由し、バスは再び峠道へと入ります。

こちらの峠道は比較的道幅が広く、スイスイと通り抜けていきます。

 

 

峠道を越えるとバスはオクポ地区に入ります。

オクポ地区は巨済市の警察署や消防署などがあり、マンションも多く建っていることから巨済島の中でも比較的栄えた地域と感じられました。

降車する乗客も多く、バスの車内は乗客が少なくなってきました。

 

 

バスはオクポ地区を過ぎると、先ほど通ってきた自動車専用道路の終端である松亭IC付近から再び峠道に入ります。

 

 

峠を過ぎると再び街へと到達します。道はこの先古県方面へと続きますが、このバスは古県までは行かず途中で終点となります。

 

 

そしてバスは下端駅から1時間10分ほどで終点のイムジョンバス停に到着しました。

巨済島側の終点は特に何もない路上のバス停が始発終着となっています。これは市外バス事業者の反発により、古県バスターミナルへこの路線が乗り入れできないため、仕方なくこちらで終点となっているようです。

近くにはマクウンセム病院があるほか、複数のマンションも建っていることからこちらからの利用もそれなりにあるようです。

 

 

イムジョンバス停から古県バスターミナル方面へは市内バスに乗り換えることになりますが、降りたバス停から運行されている多くの路線が古県市外バスターミナル行きとなっており、さほど待つことなく乗り継いでいくことができます。

バス停の待合室内には各路線が後どれくらいでやってくるかを示すバスロケーションモニターが設置されています。

今回は10番の市内バスに乗車し、10分ほどで古県バスターミナルへ到着できました。このほか、11番、16番、20番、22番、24番、30番、32番、33番など、こちらを通るほぼ全ての路線が古県方面へ運行しています。

 

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