高速型バスも走る!車内収受型の本格派BRT! 世宗市BRT | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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BRTレーンを走る一般座席バス!? 世宗市座席バス1000番 盤石駅→城南高等学校の続きです。

 

 

世宗市の中心部を通る幹線道路を走る世宗市BRTです。

世宗市内の行き来はもちろんのこと、KTX五松駅や大田、清州方面へ運行するバスも走行し、市内線、郊外線の双方が円滑に行き来できる新しいバス輸送システムとなっています。

 

 

世宗市BRTは始発地や分岐点などの一部区間を除き、原則としてバス専用レーンを走行します。

一般の路線バスや乗用車と完全に区別されたレーンを走行しますので、渋滞等に巻き込まれるリスクがありません。

 

 

バス専用レーンにはバス専用の信号機が設置されていました。

運転手がリモコンのようなものを使っている様子が見られましたので、バス側から信号を操作することもできるようです。

 

 

バスの所要時間短縮のため、バス専用レーンのみが交差点の下を地下道で通過できるようになっていたり、バス停のない区間を高架道路で通過できるようにするなどの工夫がされており、信号で長く待たされることはほとんどありません。

 

 

バス専用レーンは中央寄りに設けられており、歩道からは横断歩道を渡ってバス専用レーン側のバス停へアクセスします。

中国などのBRTとは異なり、運賃収受は市内バスと同様に車内にて行います。運賃は先払いでICカードの場合は乗車時と降車時にICカードリーダーにタッチします。

 

 

一部のバス停にはホームドアが設置されています。

 

 

バス停にはバスロケーションモニターが完備されており、どの路線のバスが後何分でやってくるかが一目でわかるようになっています。

 

 

世宗市BRTは特に使用車両の縛りはなく、短距離の路線はノンステップや高床の路線バス車両、長距離の路線は高速型車両というように路線の特性にあわせた車両の区分がなされています。このため、様々な車両がバス専用レーンを行き来する様子を見ることができます。

一方、日本式のBRTでよく見かける連節バス車両は世宗市BRTでは運行されていません。

 

 

世宗市BRTの主な路線を紹介します。まずは1001番座席バスです。

大田駅とKTX五松駅の間を運行し、途中、ハンナム五叉路、テドク産業団地、世宗ターミナル、城南高等学校、政府世宗庁舎南側などを経由します。

朝5時20分~23時40分頃まで、10~20分おきに運行されています。

この路線は一部区間で高速道路を走行するため、高速型車両による運行となっています(高速道路上もバス専用レーンを走行)。

 

 

こちらは900番。バンゴク洞とハンビョルリの間を運行し、途中、国策研究団地、世宗ターミナル、城南高等学校、政府世宗庁舎南側などを経由します。

朝6時~23時30分頃まで、10~15分おきに運行されています。

この路線は主にノンステップバスによる運行となっています。

 

 

こちらは990番。盤石駅と五松駅の間を運行し、途中、世宗高速市外バスターミナル、城南高等学校、政府世宗庁舎南側などを経由します。

朝5時~24時30分まで、5~15分おきに運行されています。

この路線は主にノンステップバスによる運行となっています。

 

こちらは751番、751-1番座席バス。この路線は清州市の管轄路線のため厳密にはBRTの区分にはなりませんが、世宗市BRTのバス専用道を走行しますので、世宗市BRTと同様に利用することができます。

世宗高速市外バスターミナルと清州国際空港の間を運行し、途中、世宗庁舎(南側)、五松駅などを経由します。

この路線は清州国際空港から世宗方面への便が751番、世宗高速市外バスターミナルから五松、清州方面への便が751-1番となっており、上下線で路線番号が異なります。

朝6時~20時50分まで、50~240分おきに運行されています。

751番、751-1番の運行がない時間帯に世宗から清州国際空港方面へ移動される方は、五松駅までBRT路線に乗車して、五松駅で747番、750番のバスに乗り換えて向かう方法もあります。また、五松駅からKORAIL忠北線のムグンファ号に乗車して清州空港駅へ向かうこともできます。

 

 

このあと、実際に世宗市BRTのバスを2本利用して、城南高等学校から世宗ターミナルまで移動してみました。

乗車したのは900番と990番のバスでいずれもノンステップバスでした。車内は立席スペースの広い都市型のレイアウトとなっていました。