今回から数回に渡り、台湾南部の情報をお送りします。
今回のスタートは台湾南部の高雄市にある左營駅(臺鐵新左營駅)です。
本来は高雄から嘉義まで臺鐵(在来線)を利用する予定でしたが、週末ということで指定席が軒並み満席、立席利用も大変な混雑であったために先のルートを一部変更して台湾高速鉄道(台湾高鐵)で向かうことにしました。
台湾高鐵の左營駅へは、高雄駅から臺鐵もしくは捷運(MRT)を利用してアクセスすることができます。臺鐵の場合は左營駅ではなく、新左營駅が高鐵左營駅の最寄り駅ですので、間違えて左營駅で降車しないようにご注意ください。
台湾高鐵は列車が頻発しており、週末の朝ですが指定席も余裕で確保することができました。また自由席もあります。今回は嘉義に停車する1622列車を利用しました。一部の列車は台中等まで無停車通過の便もありますので途中で降りる際は乗り間違いにご注意ください。
台湾高鐵は2016年7月1日に台北駅~南港駅間が延伸開業し、ほとんどの列車が南港行きとなっています。台北行きはありませんので台北へ行かれる際は南港行きに乗車してください。
また、台湾高鐵は現地では新幹線とはあまり呼ばれません(新幹線は日本固有の呼び方で台湾では違う意味で使われます)。インターネットや地図などで検索をする際は「台湾高鐵」「高鐵(高鉄)」などの単語を用いて調べてください。台湾新幹線等で検索したり現地で尋ねたりすると間違った結果が表示されたり、適切な案内が得られず、トラブルの元となることがあります。
日本の方の台湾旅行のブログなどでは新幹線などと紹介されているケースが多いことから、念のために説明をさせていただきます。
車両は日本の700系新幹線車両を元にして製造された700T型車両で、車内も700系に類似しています。
但し、座席のモケットが異なるほか、3列と2列の配置が日本の700系とは逆となっています。
日本の東海道新幹線などはスーツケースを置く場所がありませんが、台湾高鐵の700T型車両は車端部にスーツケースなどが置ける大型荷物置き場が設けられており、旅行者の利用にも配慮されています。
また、車端の扉も大型のボタンを押して開ける形になっており、自動ドアが勝手に開いたり閉まったりという煩わしさもありません。
日本の700系のような公衆電話の設置はありませんが、電話ボックス内には携帯電話、スマートフォンの充電コーナーが設けられています。
列車は左營駅を発車。途中、臺南駅にも停車して嘉義駅を目指します。
700T型は最高速度が300km/hとなっており、日本の700系よりも少しだけ最高速度が速いです。
そして左營駅から35分ほどの所要時間で嘉義駅に到着しました。
台湾高鐵の嘉義駅も臺鐵の嘉義駅とは全く異なる場所にあり、臺鐵嘉義駅や市街地へはBRTを利用することになります。
高雄~嘉義間を直接移動する分には臺鐵(在来線)の自強號などの方が早く移動することができます。
郊外にある故宮南院は高鐵嘉義駅から非常に近い場所にあり、路線バスを利用して10分程度でアクセスすることができますので、故宮南院へお越しの際は高鐵の利用がスムーズで便利です。
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