今後拡大予定の東莞地下鉄! 東莞軌道交通2号線(東莞地下鉄2号線) 虎門火車站→西平の続きです。
西平駅で東莞軌道交通(東莞地下鉄)を降り、隣接する中国鉄路の西平西駅へ向かいます。
こちらからは東莞と恵州を結ぶ莞恵城際軌道交通(莞恵城軌)に乗車することができます。今回はこちらに乗車してみました。
莞恵城際軌道交通は東莞市の道滘と恵州市の小金口の間を結ぶ都市間鉄道で中国鉄路が運営しています。小金口駅は恵州駅そばに設けられているほか、他の一部駅でも中国鉄路やその他の軌道交通に接続している、もしくは新規開業等で今後接続することが予定されています。
本数は毎時2本程度の運行で、時間によっては30分以上待たされることもあります。
中国鉄路の運営ということで、乗車には実名制の乗車券と身分証チェック、手荷物検査が必要となります。駅に設置されている自動券売機は中国の身分証等のみの対応ですので、外国人は窓口でパスポートを提示して乗車券を購入する必要があります。
尚、主要駅で中国鉄路のICカードである中鉄銀通カードを発行すれば、乗車券の購入や身分証の提示なくそのまま乗車が可能です。
西平西駅は地下駅となっています。改札前に向かう前に手荷物検査と身分証のチェック(中鉄銀通カードのチェック)を受けます。
発車の5分ほど前になると改札が始まります。自動改札機に乗車券を通すか、中鉄銀通カードをタッチして列車に乗車します。
今回は中鉄銀通カードを利用しましたので、乗車券の購入もなく、身分証確認も中鉄銀通カードの提示のみで通過できましたのでとてもスムーズに乗車まで進むことができました。
ホームへ下りると、島式のホームとなっていました。中は閑散としていて利用者は非常に少なく感じました。フルスクリーンのホームドアも完備されており、ホーム上の安全性も確保されています。
今回はまず道滘行きの列車に乗車して、西平西の隣の道滘駅まで行くことにしました。
車両はCRH6A型が使用されています。CRH6A型は都市間の通勤高速鉄道(城際線)向けに作られた車両です。
莞恵城際軌道交通の座席は全席自由席となっています。
車内は2列+2列の4列シートが並びます。座席の回転やリクライニングの機能はなく、車内中程で座席の向きが入れ替わっています。
中程には4人用のボックスシートが8席用意されています。
通勤利用を兼ねた設計となっているため立席の定員も多く確保されており、車端部には折り畳み座席も用意されています。
このほか、トイレや大型荷物置き場、ゴミ箱なども設置されています。
列車は西平西駅を発車するとまもなく地上に出てきます。地下区間も含めて100km/h程度の速度で走行していました。
そして10分程度の乗車で道滘駅に到着。現在の東莞側の終着駅はこの道滘駅となっています。
将来的には東莞西駅まで延伸の後、他の路線を経由して広州南方面へ運行することを予定しているようです。
道滘駅は暫定的な終着駅であるため駅周辺は何もなく、天候も悪かったことからすぐの便で折り返すことにしました。
折り返し時間は非常に短かったですが引き続き中鉄銀通カードを利用して乗車したため乗車券の購入の手間などはなく、再び身分証確認で中鉄銀通カードを提示し、自動改札にタッチしてホームに入ります。
非常に強い雨の降る中、道滘駅を発車。再び地下に入ります。
東莞市街の区間は地下区間が続きますが、駅間の長い所では150km/h近い速度まで上げて走行していました。
なお、莞恵城際軌道交通の最高速度は200km/hとなっているようです。
常平東駅の手前からは再び地上に出ます。
そして列車は道滘から40分ほどの乗車で常平東駅に到着。今回はこちらで降車しました。
常平東駅は高架駅となっており、通過線も完備されていました。
常平東駅からは徒歩5分ほどで東莞東駅へ移動することができますので、長距離列車などの乗り継ぎに便利です。
また、東莞東駅前には大きなバスターミナルもあり、路線バスへ乗り継いで常平駅や深圳方面へ向かうこともできます。
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