台鐵南廻線電化工事に伴う代行バス運行中(高雄駅編) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

韓国、台湾、香港などなど、アジア各国の路線バスを中心に交通、ホテル、グルメに関する情報をお届け!
アジア各国の情報提供強化のため、日本の情報更新は現在縮小中です。

今回は久々に台湾の情報を取り上げます。

 

 

現在、台湾では台湾鉄道南廻線の潮州~知本間において電化工事が行われています。

この工事に伴い、2017年9月6日~2019年6月末までの予定で、金曜日、日曜日や春節等の連休を除く日に同区間の夕方以降の列車を運休し、バスによる代行輸送(南廻替運)を実施しています。

いくつかの区間に分けて代行バスを運行していますので、今回から数回に分けてこの代行バスの運行される主要駅の様子などを紹介していきたいと思います。

 

尚、これらの代行バスは鉄道とは別の運賃体系となっており、台湾鉄道の乗車券では利用できません。しかし、悠遊カードや一卡通といったICカードを利用して乗車することが可能です。ICカードで利用する際は乗車時と降車時にバスの出入口についているICカードリーダーにそれぞれタッチして乗降します。

 

 

今回は高雄駅の様子について紹介します。

高雄駅からは台東行きの速達代行バスが平日は30分おきに、土曜日は15分おきに運行されています。

高雄駅の乗り場は國光客運の高雄站(國光客運高雄バスターミナル)となっています。駅から歩いて7分程度離れていますので、余裕を持って乗り換えすることが必要です。

 

 

台東行きの代行バスは0978路の路線番号が付与されています。

國光客運高雄站の乗り場は一番奥の3番乗り場の奥になります。この乗り場は通常は台東行きの定期便(1778路)の乗り場として使われていますが、代行バスと1778路の発車が被る際は1778路が別の乗り場へ出発を変更して対応しています。

高雄~台東間を運行する0978路は途中、大武、金崙、大麻里、知本、臺東轉運站(台東バスターミナル)、台東駅の順に停車します。速達便のため、途中通過する駅がありますのでご注意ください。

尚、高雄方面から台東の市街地へ向かう際には臺東轉運站で降車されるのが便利です。但し、台東発の高雄行きは臺東轉運站には停車しませんので、台東の市街地から高雄へ向かう際は一度台鐵の台東駅へ出てからバスに乗車することになります。

 

代行バスにはこのような掲示や、行先表示にも「南廻替運」「0978路」といった表示が出ていますので、1778路と乗り間違えのないようにしっかり確認してください。

 

定期バスである1778路も高雄から臺東轉運站へと運行していますが、こちらのバスは代行バスとは運賃体系が大きく異なり、代行バスより高額になりますのでご注意ください。

 

 

0978路は全便が國光客運の運行です。

車両は定員の多い4列シートのハイデッカー車を使用しています。墾丁行きのバスに使用している車や貸切バスか転用してきた車まで、バリエーションは多彩です。

但し、所要時間が4時間半と長い割にトイレの設備はありません。途中での休憩はあると思いますが、乗車前にはトイレを済ませておくことをおすすめします。

 

 

0978路はかつて高雄客運も担当していましたが、いつしか全便國光客運の運行に変わり、担当がなくなりました。現在は潮州駅発の便の一部を高雄客運が担当しています。

 

前述した通り、0978路は高雄~台東間の速達便であるため、途中止まらない駅が多くあります。特に主要駅である枋寮駅にも停車しませんので十分注意が必要です。

列車が運休する時間帯に高雄~枋寮間を移動する場合、國光客運、高雄客運、中南客運、屏東客運が共同運行している9188路や、先に紹介した國光客運の定期バスである1778路の利用が便利です。

この2路線は高雄から高速道路を経由して枋寮へ運行しますので速達性も高く、1時間程度で移動が可能です。高雄から枋寮までは155元(約543円)です。