前回紹介した指南客運と中壢客運の運行する9089路。今回は実際に乗車した際のレポートとなります。
今回は捷運古亭站(MRT古亭駅)を午前9時前に出発する指南客運の担当便に乗車しました。
指南客運では9089路の運行開始に際してハイデッカーの新車を導入しました。今までの高速路線開設ではこれよりも少し廉価版タイプの車両を導入していましたので、立派なハイデッカー車の導入には驚かされました。
車内は4列シートのリクライニングシートを採用。座席もモケット張りとなっており、ビニールレザーシートのような座った際のひんやり感がなく肌触りが自然な感じなのも良い所です。
尚、今のところはUSB充電やフリーWiFiといった今時の設備はなく、このあたりは他社と比べると物足りなさを感じます。1時間半程度の路線ですので車内にトイレの設備もありません。
バスは古亭を出発。続いて捷運中正紀念堂站(MRT中正紀念堂駅)に停車します。捷運中正紀念堂站は桃園行きと台北行きではバス停の位置が大きく異なっており、桃園行きは羅斯福路沿い(3番出口付近)、台北行きは愛國東路沿いのバス停にそれぞれ停車します。
中正紀念堂の次は小南門に停車します。小南門も桃園行きと台北行きではバス停の位置が異なり、桃園行きは臺北法院バス停(小南門駅4番出口向かい)、台北行きは捷運小南門站バス停(小南門駅4番出口東側50m)に停車します。
小南門の次は萬華火車站(台鐵萬華駅)に停車。こちらは龍山寺などからも徒歩でアクセス可能です。
萬華を出ると台北市を離れて新北市へと入ります。萬華と新北市板橋を結ぶこの経路は台北駅南側と板橋を結ぶ台北客運の667路や葛瑪蘭客運の高速バスも通っています。
台北市と新北市の境界の川を渡り切って新北市板橋区へ。板橋区では中山國中と板橋車站(文化路)の2つのバス停に停車します。板橋駅前の桃園行き乗り場は文化路沿いの路上バス停で、かつ駅舎とは反対側となります。板橋公車站や板橋客運站には入りませんのでご注意ください。
板橋車站を出ると台北側での乗車扱いは終了。乗車した便は他の乗車は全くなく、私一人だけで桃園へと向かうことになりました。板橋から快速道路へと入り、板南線の車庫などを眺めながらフォルモサ高速公路を目指します。
そして土城交流道からフォルモサ高速公路(國道3号)へ。入った所で新店方面からやってきた中壢客運の高速バスに抜かれました。高速上では100km/h程度の安全な速度で進んでいきます。
鴬歌系統交流道からは國道2号へ入り、少し走った八徳区の大湳交流道から桃園市内へ入ります。
八徳区内では和平路や介壽路沿いにある8つのバス停に停車します。新北市と桃園市八徳区の間にはMRT永寧駅から出ている統聯客運の高速バスもあり、この2つは競合関係にあると言えるでしょう。 桃園区に入ると台湾鉄道の上を越えて、桃園の繁華街へと入っていきます。
桃園区内でも5つのバス停に停車します。桃園駅の表側から程近い中壢客運桃園站にも停車します。恐らくは普段の利用者は終点の桃園後火車站よりもこちらの方が多いのではないかと思います。
桃園駅表側の繁華街を抜けると再び台湾鉄道の線路を越えて桃園駅裏側へ向かいます。 桃園客運の本社兼バスターミナルのそばを通過して、バスは桃園駅裏口ロータリーへと向かいます。
そして捷運古亭站から1時間半程度の所要時間で終点の桃園後火車站に到着しました。 桃園後火車站のバス停は桃園駅の裏口ロータリー内にあり、台湾鉄道へ乗り換える場合はこちらまで乗車するのが便利です。
9089路の通常運賃は台北市内~桃園が80元、板橋区内~桃園が60元ですが、2017年7月31日までは運賃の半額キャンペーンも行われておりとてもお得に利用することができます。悠遊カードやiPASSカードなどの各種ICカードも利用可能で、この時も悠遊カードで乗車しました。 まだまだ利用者の定着していない雰囲気もありますので、これからの発展に期待していきたいところです。
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