今回は中国の高速バスターミナルのご紹介です。
中国国鉄の広州東駅から地下道を経由し裏側へ出た所には広州東站長途汽車站(広州東駅高速バスターミナル)があります。
こちらからは広東省各地を始め、中国各地への都市間高速バスが運行されています。
鉄道駅と隣接し、更に地下鉄の出入口も近くにあることからアクセスも悪くなく、平日でも多くの人が利用しています。
切符売場は多くの窓口がありますが、時間によっては長い時間並ぶことになります。
自動券売機も用意されていますが、こちらは中国の身分証がないと使うことができません。
乗り場へ入る前には改札があり、切符のチェックと手荷物のX線検査が必要となっています。
従って切符を持っていない人は乗り場へと入ることはできません。
高速バスの乗り場とは別に市内路線バスの乗り場もあり、こちらは改札等を通過することなく利用可能です。
それでは各路線の紹介をしていきましょう。
まずは深圳方面行き。深圳方面は鉄道で行きにくいエリアへの路線を中心に複数の行き先の路線があります。
蛇口、宝安、福永、石岩方面や深圳東、福田汽車站方面行きの路線が出ています。
車内は4列シートで、ほとんどがトイレなしの車両での運行です。
こちらは珠海行き。珠海方面は鉄道のターミナルが広州市街地から離れた広州南駅にあるため、市内中心部から珠海へ行く際は高速バスも便利です。毎時4本程度と本数も非常に多く、利用者も多いようです。
車両は4列シート車のほか、3列シートの豪華な車両も使用されているようです。
珠海はマカオへのイミグレーションがある拱北口岸そばのバスターミナルに到着しますので、広州からマカオ方面へ行く際にも便利な路線です。
こちらは中山行き。珠海市の北、内陸部に位置する都市です。
こちらも広州市街地からのアクセスは高速バスが便利な都市であるため、短時間に何本も出ていくのを見かけました。
こちらは東莞市方面行き。東莞市も面積が広いため市内各地へ向かう路線があります。
東莞、常平、虎門、大朗行きなどを見ることができました。
東莞方面は距離も短いため、基本的トイレなしのな4列シート車で運行されているようでした。
こちらは仏山市方面行きのバス。仏山市は地下鉄も走っている街で、広州市からもさほど遠くない場所にあります。仏山行きのほか、高明行き、順徳行きという便もありました。
こちらは江門市方面行き。珠江デルタ地帯に位置し、都市間高速バスも多く運行されています。
江門行きのほか、鶴山へ運行する便も見かけました。
こちらは恵州市方面行き。恵州市中心部などは鉄道でのアクセスが悪く、バスの利便性が高いです。
写真のバスは恵州市内の恵東行きの便です。
こちらは杭州行きの長距離高速バス。夜通し走り浙江省の省都である杭州へと運行されます。
夜行バスですが日本のような3列独立シートではなく、二段式ベッドの寝台バスとなっています。
バスの車内で横になって移動できるというのは日本ではできないため、とても新鮮に見えます。
こちらは市内線扱いですが、増城方面へ運行される広増14線。鉄道等が通っていない市内の増城区方面へ高速道路を経由して運行する市内高速バスとなっています。
このほか、広州市内の下道を走る一般路線バスも頻繁に出入りしていました。
中にはコミュニティバスのような小型の車両もいましたが、こちらも系統番号のついた立派な市内一般路線のようです。
広州東站長途汽車站からはこれ以外にも短中長距離様々な高速バス路線が運行されています。
バスターミナル案内所にはターミナルのパンフレットがあり、こちらにも運行路線についての説明がありますので、路線を探す際にはまずこのパンフレットをもらうことをおすすめします。