香港~マカオ間のターボジェットに乗った際、復路は変化をつけようと考え、マカオから深圳蛇口港行きの高速船を利用してみました。
マカオのアウターハーバーフェリーターミナルです。こちらから出発する高速船は香港(上環)や九龍行きが多いですが、少数ながら屯門行きや中国大陸の深圳方面の船も運行されています。
今回は中国深圳の蛇口行き15:15発の便を利用しました。日曜日の午後ということで利用者がとても多い時間帯でしたが、ターボジェットのどこの窓口でも切符を購入することができるため、予め香港上環のマカオフェリーターミナルにて乗車券を購入していました。
30分ほど前になると改札が始まり、出境審査を受けて待合室へと移動します。
アウターハーバーは運航路線が多いためバースの数も多く、少し端の方の待合室へと案内されました。
今回は豪華位(スーパークラス)を指定したため、豪華位専用の待合室が利用できました。とはいえ、普通位の待合室と囲いで仕切られている程度で、あまり特別な雰囲気というものはありません。
待合室に入る際に座席番号の記されたシールが貼られます。ちなみにマカオから深圳蛇口まではスーパークラスで376香港ドル(約5270円)と香港行きよりも遥かに高いです。
出港時刻が近づき、乗船が開始されました。深圳蛇口行きの高速船はターボジェットのパートナー会社である深圳迅隆によって運航されており、香港行きの高速船よりも一回り大きな船が使用されているため、定員もかなり多いようでした。
この船は一階席が普通位、二階席が豪華位となっていました。
豪華位は座席自体はゆったりとしていますが、そこまで豪華という感じもありません。背もたれはかなり倒れますので快適に過ごすことはできると思いました。
窓側の座席は4人掛けのボックスシートとなっているためグループが優先で充てられ、一人客は中ほどの座席を割り当てられていました。
出港してすぐに安全設備の案内ビデオが流れました。手作り感満載で、愛想のない雰囲気はいかにも大陸らしさが出ていますね…。
豪華位ということで一応船内食のサービスがありますが、飲み物(コーヒーか中国茶)と、お菓子とバナナの詰め合わせとなっており、香港行きと比べると幾分簡素な内容です。
中国茶は砂糖入りの甘いもので、日本人の方には好き嫌いが分かれるかもしれません。
今回は中ほどの座席でしたので車窓の様子はなし。1時間ほど船に揺られて、終点の深圳蛇口港に到着しました。港内は撮影は禁止されているようなのでフェリーターミナル前の写真で終了となります。香港からの船では豪華位の乗客が優先的に降りられるような配慮がありましたが、深圳蛇口行きではそういったことはなく、普通位の乗客と一緒に降ります。
船を降りると中国への入境審査があり、その後手荷物のX線検査が行われます。この際、ガイドブックなどを持っていた場合は中身を確認されたりすることもありますのでご注意ください(政治的記述などが見つからない限りは没収などはありません)。
蛇口港からは地下鉄のほか、各方面への市内線バスも運行されていますので、港から各地への移動はさほど困らないと思います。マカオ→深圳蛇口への高速船は平日12本、土曜休日は13本、今回乗船した便は満席でしたので、週末は早めの予約をおすすめします。