屏東客運 恆春轉運站 | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回もバスターミナルネタで行きましょう。


台湾でもやっぱりリゾート気分を満喫したいという方は多いようで、台湾人が海のリゾートを楽しみに行く場所に南部の墾丁があります。プライベートビーチなども点在するちょっとリッチなリゾート地でもありますが、台湾人がプチ贅沢を楽しめるリゾートホテルなども多数立ち並び、日本人にも人気のある場所です。

墾丁は鉄道が走っていない場所ですので、バスや車でのアクセスがメジャーになっています。



そんな墾丁の玄関口となるのがこちらの恆春轉運站(恆春バスターミナル)。墾丁方面へ向かうほとんどの路線バスが経由する拠点で、ここで路線を乗り継げば墾丁エリアの様々な場所に足を伸ばせます。

平屋の建物には切符売り場や待合室のほか、観光案内所(旅遊服務中心)やコンビニも入っており、日本語のパンフレットなども入手できるので便利です。



 


枋寮、高雄方面のバスはターミナル前から発車しますが、高雄方面から来る墾丁行きのバスは道を挟んだ反対側のバス停より発車となります。



 


建物の中には時刻表や運賃表などが掲示されています。この恆春轉運站は屏東客運のエリアに位置するため、屏東客運による案内が掲示されています。時刻表を見てみると、高雄方面は朝は4時台から夜は23時台まで多数運行されており、需要の高さを感じることができます。




ターミナルから街中を見てみます。奥には寺院の門のようなものがあり、周辺には商店が立ち並んでいます。バスを降りてすぐに観光を始めることができるロケーションです。



 


 

恆春轉運站にやってきたバスを小一時間ほど撮影してみました。

まずは高雄からやってくる墾丁列車。墾丁へのアクセスには最もメジャーな路線と言えます。

本数も定期便は30分おきに出ており、状況に応じて随時増発されるのでこの日も無ダイヤ状態でした。

こちらの路線ですが、全区間一般道経由の9117系統と、高雄~枋寮間を高速道路経由で運行する9188系統の2つがあり、前者は所要時間が1時間以上長くなるので注意が必要です。但し、9117系統は高雄空港を経由するので、空港から墾丁へのアクセスには非常に便利です。

運行は國光客運、高雄客運、中南客運、屏東客運の4社共同で、主に3列シート車、時々4列シート車が使用されます。いずれもトイレの設置はなく、途中休憩もないので要注意です。



 

こちらは高鐵左営駅から墾丁までを結ぶ墾丁快線。高鐵連絡バスとして運行を開始した新路線で、高雄駅は経由せず、左営からすぐに高速に乗り枋寮、墾丁を目指します。停車停留所も墾丁列車より少なく絞られており、その分運賃も高めに設定されています。

こちらも墾丁列車と同じ4社の共同運行ですが、主に台湾好行カラーのバスを使用し、3列シート車が中心です。また、國光客運便のみ車内トイレが設置されているのもありがたい所です。




この墾丁快線ですが、高雄客運持ちの数便のみこちらのノンステップバスによる運行となっているので注意が必要です。こちらもバスですとトイレはなく、シートも倒れないと思われます。

しかしこれで高速を突っ走るならネタ的に乗ってみたい気もしなくはないですね(

日本では見ることのできないであろうボルボシャーシのノンステップバスなのも面白いですね。




こちらは國光客運単独運行の1773系統。高雄MRT鳳山國中駅を出て、屏東駅、枋寮駅を経由して恆春を結んでいます。

通しでの所要時間は3時間半ほどになりますが、こちらのトップドア仕様の路線バス車両を使用しての運行です。



 

墾丁エリア内を巡回するのはこちらの墾丁街車。3つの系統が走っており、いずれも屏東客運による運行です。

専用カラーのノンステップバスから、ハイデッカー車、中型車まで様々な車両で運行されています。


墾丁は鉄道の通っていないリゾート地とあって、交通手段はバスが主役の場所であると実感しました。

特に早朝から深夜まで運行されている墾丁列車の本数には驚かされました。日本ではこんなに元気な路線を見ることはなかなかできないですからね…。土日になると更なる増発が行われ、5~10分ヘッドで運行されているのも目撃しました。

墾丁列車や墾丁快線はICカードの利用で割引運賃が適用されるので、便利でお得に利用するならICカードでの利用がオススメですね。


墾丁エリアでは様々なバスに乗りバスをしたのですが、そのレポートはまたそのうちお送りできればと思います。