『ノマドランド』

♦2020年 アメリカ


♦原作:ジェシカ・ブルーダー


♦製作:フランシス・マクドーマンドほか


♦監督、脚本、編集:クロエ・ジャオ


♦キャスト:フランシス・マクドーマンド/ デヴィッド・ストラザーン/ リンダ・メイ/シャーリーン・スワンキー/ボブ・ウェルズほか


♦あらすじ

企業の倒産とともに、長年住み慣れた企業城下町の住処を失った女性、ファーン(フランシス・マクドーマンド)。

彼女の選択は、一台の車に亡き夫との思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。

毎日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続く…


♦感想
淡々と進んでいくロードムービー、短いカット割り✨
なのに、じわじわと心揺さぶられ気づけば涙がこぼれていた…

いやぁ。。久しぶりに好きな作風の映画に巡り会えました💓😢

主演のフランシス・マクドーマンドは『ファーゴ』で既に名演をしていた演技派👑
どこかユーモラスで親しみやすい表情。
皺だらけのスッピンで時に汚いシーンも厭わず、押しつけがましいオーバー演技もしません。
だから大好き❗
外人という気がしない😆
気さくな懐かしい友達?
チャーミングなフランシスは『ファーゴ』の女性警官とは違い、実在の “現代遊牧民”の生活を好演しています❇
夫に先立たれ、住み慣れた街エンパイア、彼と住んだ家を離れた60代のファーン。
孤独を受け入れ住むために改造したバンに乗り、誇り高さを失わない旅はなかなか厳しく、よほど強くなければ続けられません。
Amazonの臨時労働や、公園の清掃、レストランなど転々と職を求め ながら生活の最小限必要な物を得る。
そこで出会った人との立ち入り過ぎない距離感での交流…
それが見ていてほっこり温かい😊
ファーンを見ていると 教養や人間の品が感じられます。
全裸で川に浮かんだり、排便シーン(?)もありますが。笑
本当にフランシス・マクドーマンド
の役者根性には頭が下がります👏
主人公の“弱さを見せない健気さ”
これがこの作品の肝です。

 ノマド(遊牧民)になるのは悲しみから逃げる手段か?
心の自由さは、孤独とも背中合わせ。
ラストは、この作品の本当の意味が隠されている気がします。

劇中、少女との会話に
「おばさんはホームレスなの?」
「いいえ、ハウスレスよ。」



最高に沁みました💓😢

 フランシス・マクドーマンドに乾杯🍻✨✨


ぜひオススメしたい映画です❗


 アマプラより