『マイ・ブロークン・マリコ』
♦2022年 日本
♦原作-:平庫ワカ
♦脚本:向井康介
♦監督:タナダ ユキ
♦キャスト:永野芽郁/奈緒/尾美としのり/吉田羊/窪田正孝ほか
♦あらすじ
鬱屈した日々を送っていた会社員・シイノトモヨ(永野芽郁)は、親友のイカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことをテレビのニュースで知る。
マリコは幼い頃から、実の父親(尾美としのり)にひどい虐待を受けていた
。そんなマリコの魂を救うため、シイノはマリコの父親のもとから遺骨を奪うことを決意。
マリコの父親と再婚相手(吉田羊)が暮らす家を訪れ、遺骨を強奪し逃亡する。マリコの遺骨を抱き、マリコとの思い出を胸に旅に出るシイノだったが……。
~映画.comより~

 ♦感想
次女が劇場で観たという本作品。
丁度アマプラにあったので観てみました。
結論から言うと、亡くなってわかる親友の存在をロードムービー調で描く1時間半弱の佳作でした❇

主演シイノ、永野芽郁はこれまでのイメージを捨て、ガサツな会社員役!
ブラック企業でシイノ曰く“クソ上司”の元、鬱々と勤めています。

ラーメンをすすっていると幼なじみの転落死のニュースが!!


幼なじみはイカガワ マリコ。
マリコは父親から虐待され、それでも懸命に生きる柔らかで穏やかな女の子でした。
対照的な性格のシイノに懐き、二人は互いに居心地良い親友だったのです。
「マリコ❗今度こそ助けるからね❗❗」
遺骨を酷い父親から奪いに行くシーンは圧巻❗❗


マリコの死の実感も湧かぬまま、生前彼女がシイノと行きたがっていた海へ…
道中カバンやスマホをひったくりに奪われたシイノ😣
通りすがりのマキオに手を差し伸べられます。
窪田正孝はこういった救いの神みたいな役もさり気なく似合います😊

旅の途中でマリコとの様々な思い出が…😢💕
奈緒はほんわかと風に任せて舞うようなマリコの可愛さを好演🍃
芸の幅、演技力を感じました。
そして…泣けた💓

自分を置いて一人で死んでしまったマリコの骨を海に散骨しようとし、改めて寂しさ、孤独を怒りでぶちかましたり、感情の起伏が激しいシイノにも泣けた😢

そんなシイノにマキオは宝のようなひと言を✨

現代の希薄な人間関係、孤独な生活を浮き彫りにしながら、優しい気持ちが残る作品でした。

監督は47歳のタナダユキさん。
原作のコミックは読んでいませんが、かなりリアルで熱の籠もった演出をしています。
ラストが…フランス映画のようでセンスあり、後味が良かったです。


人間、悲しい時でもお腹は空く❗
食べられるなら大丈夫❗

って、この映画を観てクスッと笑いました😆✌

では今夜は渋谷で知り合いのライブを楽しんで来ます🎸🎵

寒そう…😣