食欲を抑えるサプリメント
生理やストレスによる過食を予防するためには、有効な成分がいくつかあります。このページでは、そんな成分のひとつである「イソフラボン」について、効果がある理由や摂取方法等を詳しく解説しています。

イソフラボンで女性ホルモンをコントロール
イソフラボンはポリフェノールの一種で、大豆や葛といったマメ科の植物に多く含まれていることで知られています。最近では、活性酸素を抑制し生活習慣病の予防に効果があることから、健康食品としても人気が高まっています。
そんなイソフラボンにはもうひとつ、女性ホルモン「エストロゲン」をコントロールする働きもあります。
エストロゲンは、美しい肌や丸みを帯びた身体つきといった、女性らしさを形成しているホルモンです。このエストロゲンの分泌量が増えすぎたり減りすぎたりすると、ホルモンバランスが乱れ、心身が不安定になってトラブルに見舞われることになります。
生理前になるとイライラしたり不安になったりする月経前症候群(PMS)や更年期障害は、このエストロゲンの分泌量と深い関係があります。
イソフラボンは、エストロゲンが少ない場合にはエストロゲンの身代わりとしての働きをし、反対に多すぎる場合には、エストロゲンの分泌を抑える作用があります。そのため、過不足いずれの場合にも、エストロゲンの量を調整してくれるというわけです。
生理前の過食もイソフラボンで防止
生理前に過食になりがちな女性は少なくありません。妊娠に関連するホルモンである黄体ホルモンの影響であったり、生理のために必要なビタミンやミネラルが不足しているためであったりと、いくつもの理由が絡み合うことで食欲のコントロールが難しくなってしまうためです。
生理前の過食は、PMSの典型的な症状のひとつです。そのため、PMSの症状を緩和させることが過食防止への最短距離となります。イソフラボンにはエストロゲンを調整し、ホルモンバランスを整えようとする作用がありますので、PMSの症状緩和にも役立ってくれます。
そのほか、生活習慣の乱れによる生理不順にもイソフラボンは効果が期待できるため、健康的にダイエットをしようとする場合には強い味方となってくれるでしょう。
イソフラボンの摂取方法
大豆の加工食品より摂取可能
イソフラボンを効果的に摂取するためには、なんといっても大豆がいちばんです。嬉しいことに、大豆の加工食品からでもイソフラボンは摂取することができますので、さまざまな形で食事に取り入れるようにすれば、飽きることなく摂取が可能となります。
豆腐や納豆はイソフラボン以外にも健康によい成分が豊富ですし、醤油や味噌といった調味料であれば献立の自由度も高くなります。
中でも、イソフラボンが豊富なのはきな粉です。製造する際に失われるイソフラボン量が少ないため、効率的な摂取ができます。
摂取する際の注意
イソフラボンの摂取量は、1日40~50mg程度が目安とされています。具体的には、納豆であれば1パック、豆腐であれば半丁といったところです。
いくら女性ホルモンを安定させる効力があるとはいえ、過剰に摂取するとホルモンバランスが崩れるおそれがありますので、摂りすぎには注意しましょう。特に、妊娠中や授乳中の女性がイソフラボンのサプリメントを取り入れる際には、事前に医師に相談することが望ましいです。
また、大豆アレルギーをもっている人は、サプリメントであってもアレルギーを起こす可能性があります。やはり、医師と相談した上で導入するように注意したいところです。