飲み物
京都大学の河田照雄・農学研究科教授らが「トマトの中に中性脂肪を減らす成分がある」という研究発表をしたことで、一躍注目を集めたトマト。そして、そのまま摂取するより、ジュースで摂取した方が飲みやすく、たくさん摂れるということで、トマトジュースダイエットは特に注目されました。ここでは、トマトジュースダイエットは本当に効果があるのか検証しました。

京都大学の研究でどんなことがわかったの?
京都大学の河田照雄・農学研究科教授らが発表した研究内容を簡単に述べれば「トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見した」ということです。
つまり「トマトに血液中の脂肪を燃やす成分が含まれているのがわかった」ということです。
このことから、トマトがダイエットに効果が高いのではないか、と考えられ、トマトジュースダイエットへとつながるわけです。
トマトジュースって、ダイエットに効くの?
では、本当にトマトジュースはダイエットに効果があるのでしょうか。河田教授らの研究を元にして、単純に体重換算で人間がどれだけトマトを食べれば効果があるのか計算すると、毎食2個、1日6個と、結構な量です。
これが毎日となると、よほどのトマト好きの方以外は「うっ…」となるのではないでしょうか。
では、トマトジュースに換算するとどれくらいなのでしょう。なんと、毎食コップ1杯です。
これなら、トマトをそのまま食べるより、続けやすそうですね。
しかし残念なことに、トマトジュースさえ飲んでいればあとは何をしても良い、という訳ではありません。暴飲暴食をすれば太りますし、逆にトマトジュースしか飲まない食生活では栄養不足に陥ってしまいます。
あくまでトマトジュースダイエットはダイエットの補助と考え、適度な運動と適切な食生活を心がけた方が良さそうです。
他に気をつけることはある?
市販のトマトジュースには、塩分を添加しているものが多くあります。
小さなトマトジュース缶を3つ飲んだだけで、1日の必要塩分摂取量の半分にもなってしまうほどの塩分が入っていることもあります。
トマトジュースダイエットを行う際は、塩分無添加の表示がある市販品を選ぶか、自分で手作りのものを用意することが望ましいでしょう。
また、飽きてきてしまったら、たまにはお休みしてトマト料理に切り替えるなど、柔軟に続けることが成功への近道かもしれません。