太ももダイエット
太ももが痩せにくい主な原因に、「むくみ」と「セルライト」があります。ここでは、むくみ、セルライトが原因の部分太りの解消に効果的なマッサージのやり方について、ご解説していきます。

どんなに食事制限をしても、運動をがんばっても、太ももは細くならない……。このような悩みを抱えている方は、根本的なアプローチが間違っている可能性があります。太ももを太くするむくみとセルライトの存在と、これらの効果的な解消方法について解説します。
太ももやせに効果的なのはリンパの流れをよくするマッサージ
食事制限や運動をしても太ももが痩せにくい場合は、その原因にむくみやセルライトの存在があると考えられます。セルライトとは、水分や老廃物が蓄積されることで肥大化した脂肪細胞です。ひどくなると、周囲のコラーゲン線維と癒着し、固くなった脂肪同士がくっついて塊に。ぱっと見ただけでも凸凹した状態がわかるようになってしまいます。
脚は、重力により水分が溜まりやすいため、むくみやすい部位です。また、心臓から遠く血液を押し戻しにくいことから、リンパが滞り老廃物が溜まりやすいため、セルライトもできやすいという特徴があります。セルライトが蓄積されると、肥大化した脂肪細胞が毛細血管を圧迫し、血液の流れをさらに悪化させます。すると、末端まで栄養が行きわたりにくくなって新陳代謝が悪化。
老廃物が溜まりやすくなることから、むくみやセルライトがますますひどくなるという、悪循環を引き起こしてしまいます。
よって、むくみ・セルライトによる太もも太りを解消するには、リンパの流れをよくして老廃物の排出を促すことがもっとも大切なのです。
リンパマッサージの方法
リンパの流れをよくするのに効果的なのが、リンパマッサージです。リンパの流れに沿ってマッサージすることで、老廃物の排出を促すことができます。肌への刺激を少なくするためにも、マッサージ用のクリームやオイル、ジェルなどを塗って、すべりをよくしたうえで行いましょう。また、緊張しているときはリンパの流れが悪くなるので、ゆったりとリラックスできる状態で行うようにしましょう。入浴後など、体が温まって血行がよくなっているときに行うと、より高い効果が期待できます。
やり方は、まず太ももの付け根にあるリンパ節に圧力をかけ、揉みほぐします。こうすることでリンパが流れやすくなり、余分な水分や老廃物の排出力が高まるとされます。
マッサージは、下から上へ向かって行うのが基本です。つま先から太ももの付け根に向かって、手のひらでゆっくりとなでるように押し上げていきましょう。太ももは太さがあるので、表側、裏側、外側、内側と分けて行うといいでしょう。
強すぎず、弱すぎず、気持ちいいと感じるくらいがちょうどいい力加減です。リンパ液は皮膚の表面2mm~3mm下近くを流れているので、気持ちいい程度の力で十分効果があります。力が強すぎると、リンパを潰しむくみや血行障害を起こす原因になることもあるので、注意してください。それでは、以下に主な手順をご紹介します。
(1) リンパ節(鼠蹊(そけい)部、ヒザ裏、足首)を刺激し、老廃物を流しやすくします。
(2)ふくらはぎを、両手でなで上げるようにさすります。
(3)すねをさすります。親指でなで上げるとうまく流せます。
(4)ヒザの後ろのくぼみ(リンパ節)を5秒間押して刺激します。それから、ヒザ裏をていねいにマッサージします。
(5)太ももの外側を、ヒザから付け根に向かって脂肪をつぶすイメージでつまみます。
(6)両手で脂肪をねじるように、太ももを絞り上げます。
(7)老廃物を移動させるイメージで、太もも全体をなで上げます。
(8)太ももの付け根にあるリンパ節を刺激します。流れをよくするためにぐっと押しましょう。
上記の流れを、左右それぞれ3回程度行いましょう。
さらに、ラップの芯やめん棒を使ったマッサージをプラスすると、より広範囲に圧力をかけられて効果がアップします。下から上へ表・裏ともに5~10回程度なで上げてみてください。
むくみ解消やセルライトの予防には、その日のむくみを持ち越さないことがなにより大切です。毎日のマッサージを習慣にして、太もも痩せを目指しましょう。
ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点
1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。