太ももダイエット
ツボとは東洋医学でいう「経穴」のこと。体の不調に関連するツボを刺激することで、気や血液の流れを改善し、バランスを整えるとされています。ここでは、太もも痩せに効果のあるツボとその押し方について、詳しくご紹介します。

エネルギーや血液の流れを整える効果があるといわれるツボ。むくみ改善や血行促進など、太もも・脚痩せに効果的とされるツボをご紹介します。
ツボ押しによる脚やせ効果とは?
ツボとは、東洋医学における「経穴(けいけつ)」のことで、人間の体に無数に存在しています。
東洋医学では、人間の体には「経絡(けいらく)」と呼ばれる「気」=エネルギーの流れる道筋があり、各臓器に対応していると考えられています。そのため、どこかに異常が生じると経絡にも異常が起こり、そこに関係する経穴(=ツボ)に反応が出るのです。よって、ツボを刺激することで「気」と「血」の循環を改善し、バランスを調整することで体の不調を緩和できるとされています。
つまり、脚の不調に対応するツボを刺激すると、血流が改善されてバランスが整うため、太くなる原因であるむくみの解消や筋肉の緊張緩和などに効果が期待できるのです。
ツボ押しのポイント
ツボの位置は決まっていますが、体格によって個人差が出るため、指定された位置にない場合もあります。探す時には、指定された位置のあたりを押していきましょう。痛いけれど気持ちいい場所があるはずで、それがツボです。人によっては凝りやシコリ、冷えなどを感じる場合もあります。体調によって移動することもあるので、毎回自分のツボを探すようにしましょう。
強く押しすぎるのは逆効果です。4カウントで息を吐きながら押し、同じく4カウントで息を吸いながら力を抜くのが基本です。1か所につき、5~10回程度くり返すといいでしょう。細かい部分や広い部分など、指では押しにくい場合は、ゴルフボールや爪楊枝などで代用してもOKです。
ツボ押しは、体を温めてから行うと効果がより高まるので、お風呂上りがおすすめです。就寝前に入浴し、寝る前のリラックスタイムに行うといいですね。逆に、血行促進効果があることから、食後すぐや飲酒後は控えるようにしてください。発熱やケガなど、体に不調がある場合もやめましょう。
太もも痩せ効果が期待できるツボ6選
それでは、太もも痩せに効果が期待できるツボをご紹介します。
湧泉(ゆうせん)
足の疲れを癒す万能のツボです。足裏の真ん中より少し上、指を曲げたときにできるくぼみの中央にあります。足のむくみや冷え、疲れの解消に効果的といわれています。床に脚を伸ばして座り、足の裏を両手で抱えるようにして中指で押しながら膝を曲げたり伸ばしたりをくり返すと、より効果が高まるそうです。
無名穴(むめいけつ)
内ももの中央あたりにあります。代謝を良くして、太ももの余分な水分や老廃物を排泄する効果があります。椅子に座って両脚を開き、両手をクロスさせて、それぞれの手とは逆の太ももを押し合うように押すと効果的とされています。
足三里(あしさんり)
松尾芭蕉が三里歩くたびにお灸をすえたと場所として有名です。すねの外側、ヒザのお皿の上のくぼみからヒザのお皿の外側下から指4本分くらい下がったあたりにあります。足全体のむくみ改善の他、胃腸の働きをよくする効果もあります。両手の親指で揉みこむように押してあげましょう。
風市(ふうし)
直立して腕を自然に垂らしたとき、中指が当たる位置にあります。体を温める効果や、脚全体の痛みやだるさ、むくみの解消に効果があります。押すとかなり痛いツボといわれていますが、ゆっくり呼吸しながら押したり離したりしてみましょう。脚が軽くなる感覚を味わえるとされています。
委中(いちゅう)
ヒザ裏の真ん中の真ん中あたりにあるツボで、脚のむくみや疲れをとる効果があります。ヒザの後ろにはリンパ節もあるので、よくもみほぐすことで効果がさらにアップします。腰痛改善にも効果的です。
承扶(しょうふ)
お尻の下、ちょうど横じわができる部分の中央にあります。お尻や太もものむくみ、贅肉をとる効果があります。脚を肩幅まで開いて立ち、中指で刺激しながらカカトをゆっくり上げ下げする(上げた状態で2~3秒静止し、ゆっくり下げる)と、より効果的とされています。
ツボ押しは「痛いけど気持ちいい」くらいの強さが最適です。適度な刺激で太もも痩せをサポートしましょう。一点注意することは、グリグリ押すのではなく、じんわりと押しっぱなしで4カウントくらいキープするようにしましょう。
ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点
1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。