DHA・EPAの効果
DHAは、私たちの目にある網膜の脂肪にも含まれています。視力の回復にはビタミンAやアントシアニンを多く含むブルーベリーの摂取がよいとの声を聞きますが、DHAはどうなのでしょうか?目とDHAの関係について解説します。

目とDHAの関係
網膜は、スクリーンの役割を担い、外部からの視覚的な情報を正しく脳に認識させる働きをもち、視覚情報を左右するとても重要なものです。DHAは、この網膜にある脂肪の40%~60%を占める成分であるため、目の機能や視力にとって不可欠な存在とされています。実際に、DHAが不足することで視力の低下が引き起こされることが、実験によって報告されています。実験によると、サルを2世代にわたってDHAを含む飼料と含まない飼料で飼育して比較した結果、生後4週、8週、12週の視力測定で、DHAが欠乏したサルは視力が劣っていることが明らかになったそうです。
また、小学生にDHAを含んだパンを食べさせたところ、視力の回復につながったとの報告もあります。
DHAの視力回復効果
DHAは血液脳関門を通過して脳に入り込める数少ない成分のひとつですが、それと同様に血液網膜関門も通過することができるため、網膜にも入り込むことができます。よって、脳と同様、外からの摂取で網膜のDHAを補うことができるのです。
網膜内でも、DHAは細胞をやわらかくする働きをします。網膜の反射機能を高める働きもあるため、視力の回復に役立つことが期待されています。実際に、近視や動体視力の改善など、視力にともなうさまざまな効果が見込まれています。
視力は、脳の働きが衰えることでも低下するとされています。DHAは脳の活性にも役立つとされているため、このような意味でも視力回復効果が期待できると言えますね。