ヨウ素の効果とは | h4z3f2のブログ

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ヨウ素が身体にとって必要不可欠なのは、甲状腺ホルモンの材料となるからです。甲状腺ホルモンは全身の臓器に作用して、身体の機能を正常に働かせる役割があります。ここでは、ヨウ素の健康における効果やヨウ素と甲状腺ホルモンの関係など詳しく解説します。

 

ヨウ素は必須ミネラルのひとつです。体の中にはわずかしか存在しないものの、体にとって必要不可欠な栄養素です。なぜ必要不可欠なのでしょうか。ここでは、ヨウ素の体内での働きについて解説します。

ヨウ素の効果(1)代謝を促進する効果

ヨウ素が身体にとって必要不可欠な理由は、ヨウ素が甲状腺ホルモンの構成物質のひとつだからです。食物から摂ったヨウ素は甲状腺に蓄えられ、脳からの刺激によって甲状腺ホルモンが作られます。甲状腺ホルモンは、全身の臓器に作用して、身体の機能を正常に働かせるためのさまざまな働きをします。

 

たとえば、甲状腺ホルモンは身体のほとんどの組織に作用して、酸素の消費量を増加させ、基礎代謝量を高める働きがあります。また、交感神経系に作用し、心臓の収縮力や心拍数を高めたり、血圧を調節したりします。糖質、脂質、タンパク質の代謝を促すため、血糖値の上昇や、血中コレステロール、中性脂肪といった脂質を低下させる働きもあります。

ヨウ素の効果(2)神経や骨格筋に対する効果

身体や脳の成長や発育に対しても、重要な働きがあります。神経系に対するものでは、神経細胞を形成して、脳の発育を促す働きがあります。また、タンパク質から骨や骨格筋を作る働きもあります。そのため、特に甲状腺機能が未熟な胎児や乳幼児では、身体や神経の正常な発育のためにヨウ素は重要です。ヨウ素欠乏症の妊婦では、甲状腺機能に障害を生じ、精神・神経や身体の発達に障害のある子供が生まれることもあり、発展途上国で問題となっています。

体内でのヨウ素の働きとは?

このようにさまざまな働きのある甲状腺ホルモンに、ヨウ素はどのように関わっているのでしょうか。食物から摂取したヨウ素は、消化管でほぼ吸収され、血液で運ばれて甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンの原型の形で貯蔵されます。甲状腺は脳から甲状腺ホルモンを作る指令を受けて、貯蔵されたヨウ素をもとに、ヨウ素を4個付けたサイロキシン(T4)と、3個付けたトリヨードサイロニン(T3)という物質を作ります。その物質が血液中に分泌され甲状腺ホルモンとして働きます。また、ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になるだけでなく、甲状腺が正常に機能するためにも重要な役割を持っています。