ナトリウムの効果とは | h4z3f2のブログ

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ナトリウムは、私たちが生きていくうえで欠かすことのできない必須のミネラルです。ナトリウムが体内でどのような働きをするのか、また、その働きが機能しなくなるとどのようなことが起こるのか、解説します。

 

私たちの体が正常に機能するためのさまざまな役割を担うナトリウム。ナトリウムのもつ4つの機能と効果についてご紹介します。

細胞の機能を維持する

細胞の外側と内側には、ナトリウムやカリウムなどの電解質を含む体液とよばれる水分があります。細胞の外側のある体液は細胞外液と言い、ナトリウムが多く含まれています。細胞内の体液である細胞内液にはカリウムが多く含まれています。このふたつの成分の濃度バランスを正常に保つことで、細胞の機能は調節されています。

 

ナトリウムとカリウムのどちらかの濃度が濃くなって濃度バランスが崩れると、細胞膜を通して濃度の薄い方から濃い方へ水分を引っ張ります。このようにして濃度を薄めて調整し、細胞の機能を維持するように働くのです。

 

しかし、ナトリウムを過剰に摂取し過ぎたり、カリウムが不足したりしてこの濃度バランスが大きく崩れると、浸透圧の調整ができなくなります。すると、細胞内のナトリウムの濃度を下げるために細胞が水分をたくさん取り込みます。その細胞が膨張して血管を圧迫し、血圧を高めてしまうことがあります。

筋肉の収縮を正常に保つ

力を入れてなんらかの作業を行うときは、筋肉は収縮している状態にあります。ナトリウムには、この筋肉の収縮・弛緩を正常に保つ働きがあります。脳から筋肉を収縮させる命令が伝わると、細胞膜にあるナトリウムとカリウムを調節するイオンポンプにより、ナトリウムは細胞外から細胞内へ、カリウムは細胞内から細胞外へ移動します。その際に、電流が発生し、シグナルとして筋肉細胞が刺激され、筋肉が収縮します。筋肉が弛緩するときには、反対の流れが起きています。

 

ナトリウムとカリウムのバランスが崩れてイオンポンプが正常に機能しなくなると、筋肉が正常に動かなくなり、けいれんを起こすことがあります。また、心筋にも影響がでるため、心臓の働きが悪くなり不整脈や全身の脱力感といった症状にもつながる危険性があります。

神経の機能を正常に保つ

温度、痛み、光、音などの情報伝達も、筋肉細胞と同様、神経細胞の細胞膜に存在するイオンポンプを介して、ナトリウムとカリウムが入れ替わるときに生じる電気信号を通して行われます。

 

体内のナトリウム濃度が下がると、電気信号が良好に伝わらなくなり、正しい情報伝達が行われなくなります。その結果、めまいやふらつき、昏睡症状を招いてしまう危険性があります。

栄養素の吸収の手助け

ナトリウムには、消化された栄養素が小腸から血液中に溶け込む際に、手助けをする役割もあります。糖質はブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸になりますが、ブドウ糖やアミノ酸が小腸粘膜から吸収される際に、ナトリウムと一緒に細胞内に取り込まれます。

 

このように、体の正常な機能維持に働くナトリウムは、私たちが生きていくうえで必要不可欠なミネラルです。

 

通常の食事をしていればナトリウムが不足することはありませんが、大量に汗をかいたときや、嘔吐・下痢があるときなどは、大量にナトリウムが排出されてナトリウム欠乏に陥ることもあるため注意が必要です。