「ググル」とは、耳慣れない言葉だと思います。インド原産のハーブで、3千年の昔から薬として使われてきました。 最近はそのダイエット効果に注目が集まっています。

インド伝統のハーブ
ググルはカンラン科ミルラノキ属の植物で、3千年ほどの昔からハーブとして使われてきました。インドや中東、バングラディッシュなどに自生し、インド式医学のアーユルヴェーダに利用されてきたのです。
健康面では高脂血症、動脈硬化、抗炎症作用、殺菌作用など、また美容面では美肌に効果的とされ、現在ではサプリメントとして美容と健康の維持に利用されています。そしてもう1つの効果、脂肪燃焼作用にも注目が集まっています。
脂肪燃焼のメカニズム
ワーラーナシ―ヒンドゥー大学が1966年に1日3回3か月間、毎日2gのググルを服用したところ体重の減少がみられたと発表したことでダイエット効果に注目が集まるようになりました。
ググルの脂肪燃焼作用のメカニズムには、2つの説があります。ググルが体内に入ると胆汁酸と結合して肝臓内から胆汁酸を放出します。そうすると血中コレステロール値が下がり、体内の胆汁比率も下がることになります。胆汁比率の減少は脂肪燃焼を促すので、結果的に脂肪を減らすことができるというものです。
もう1つの説は甲状腺に働きかけて代謝を上げ、脂肪を燃焼させるようにすることです。
どちらの作用で脂肪を燃焼させているのかは、まだ確認がとれていませんが、脂肪燃焼作用を持っていることは間違いがないようです。
謎の多いググル
ググルは完全に特性の解明がされているわけではありません。どれくらい服用すれば効率良く脂肪を燃焼させられるのか、安全な摂取量はどれくらいなのかハッキリとしていません。
また大きな副作用についての発表はありませんが、服用した方の中には嘔吐や下痢、悪心などの症状が出る場合もあるようです。ググルは、毎日服用しないと効果が出ないと言われています。
サプリメントなどで利用する場合は、服用量を守って摂り過ぎないように注意しましょう。