
健康に有用なカテキン
カテキンは緑茶や紅茶に含まれる渋みの成分で、抗菌作用や抗酸化作用があるとされています。
食後に濃い緑茶を飲むと虫歯にならない、コレステロールを低くするなどの働きが知られていて、消費者庁から特定保健用食品に認められているお茶も販売されています。また、脂肪を燃焼させる働きにも注目が集まっています。
脂肪を燃やす
脂肪を燃焼させるには、リパーゼという酵素が必要になります。ホルモンによって刺激された褐色脂肪細胞がリパーゼを生成し、蓄積された脂肪である白色脂肪細胞に入って分解します。カテキンはこのリパーゼを活性化するため、脂肪が燃焼しやすくなるのです。
また食事と一緒に緑茶を飲むと脂肪の吸収を穏やかにする働きもあり、まさにダイエットにはとても有用な成分がカテキンなのです。肥満の方にカテキン入りの飲料を1日1本12週間にわたって飲んでもらう実験では、体重と体脂肪が減り、ウエスト、ヒップが細くなったという実験結果もあります。緑茶を飲みながら運動をすると、さらに効果は高くなるかもしれません。
カテキンを摂る時のデメリット
カテキンが豊富に含まれているものに、緑茶や紅茶があります。これらの渋味のあるお茶には、カテキンと同時にタンニンも豊富に含まれています。
このタンニンは鉄と結びつく性質があるため、食事を摂りながら渋味のあるお茶を飲んでしまうと、鉄分の吸収を妨げてしまいます。日頃から貧血気味の方は、お茶を飲むのは食後15分を過ぎてからが良いでしょう。
また、カテキンをたくさん摂ろうとしてお茶を大量に飲むと、タンニンだけでなくカフェインも大量に取り込むことになります。カフェインは不眠や神経の高ぶりに影響があるので、ほどほどの量に抑えることも大切です。