ダイエット効果も?カテキンのパワーとは | h4z3f2のブログ

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最近は日本人だけではなく、世界中の人に愛されている緑茶。独特の香りや味が、気持ちをホッとさせるだけでなく、緑茶に含まれているカテキンの健康機能も注目されています。

 

カテキンとは

カテキンは、ほとんどの植物に存在するポリフェノールの一種です。ポリフェノールは、植物の色素や苦味、渋みなどに含まれている物質で、光合成で作られる糖分の一部が変化したものです。強い抗酸化作用を持つポリフェノールの種類は多岐にわたり、ブルーベリーのアントシアニン、大豆の大豆イソフラボンや大豆サポニン、ウコンのクリクミンなどが有名です。カテキンは、昔からタンニンと呼ばれている緑茶などの主成分で、独特の渋みのもとになっています。紅茶やウーロン茶などにも含まれていますが、もっとも多く含まれているのは緑茶です。

 

カテキンの種類

緑茶中のカテキンは、以下の4種類が基本となっています。

・エピガロカテキンガレート:現在のところ、緑茶だけに見出されているカテキン。緑茶抽出液中に51.9%含有。抗酸化作用をはじめ、生理作用が特に強いカテキンとして知られています。

 

・エピガロカテキン:茶に特徴的なカテキンで、緑茶抽出液中に19.2%含有。

 

・エピカテキン:茶以外にも、チョコレート、リンゴ、サクランボ、ブドウなどのポリフェノールにも含まれています。緑茶抽出液中に6.4%含有。

 

・エピカテキンガレート:茶に特徴的なカテキンで、緑茶抽出液中に13.7%含有。

 

カテキンの効果について

ポリフェノールは抗酸化作用だけにとどまらず、種類により独自の機能を持っています。カテキンの場合は、次のような多くの働きがあります

 

ダイエットのサポート

高濃度のカテキンを継続して摂取すると、肝臓内で脂質代謝が活発になり、脂肪がエネルギーとして消費されやすくなり、体脂肪を低減させる効果があるといわれています。

 

インフルエンザ予防

茶カテキンは、強い抗菌、抗ウイルス作用を持っているため、インフルエンザウイルスに直接作用し、感染を無力化します。インフルエンザだけではなく、冬季に集団感染することが多い細菌性下痢症や、マイコプラズマなどへの効能も知られています。緑茶を飲む習慣があると、インフルエンザの発症が少なくなるといわれていますが、緑茶でのうがいでもインフルエンザや風邪の予防効果があります。茶の生産地である静岡県では、小学校や老人ホームで緑茶うがいを励行しており、その有効性が認められています。

 

抗酸化作用でアンチエイジング

カテキンの強い抗酸化作用は、老化の原因となる活性酸素などの有害物質を捕えて、体内の酸化を防止する働きがあります。

 

動脈硬化や高血圧の予防

血液中に悪玉コレステロールが増えると、動脈硬化巣(プラーク)が形成されるもととなります。茶カテキンは、善玉コレステロールを増加させ、悪玉コレステロールを減少させることにより、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などの発症を抑制します。

 

がんの予防

カテキンの人に対する抗がん作用は、まだ確定はしていませんが、強い抗酸化力により、がんが発生するとき、育つとき、転移するときなどに抑制効果があるという報告があります。これらのことは、今後の臨床試験結果などが注目されています。

 

虫歯予防、歯槽膿漏予防、口臭予防

カテキンは、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑制するとともに、歯垢の形成に関わる酵素の働きを抑える働きをします。また、カテキンには、口臭を改善する効果もあります。においの成分と直接、化学的に結合し、油脂などの酸化を抑えて、口臭の予防効果を発揮します。昔から、日本人は食後に緑茶をすすぎ飲む習慣がありますが、食後の急激な高血糖を防ぐとともに、口臭予防や歯科的な観点からも、理にかなったことだったと考えられます。

 

お茶を飲む習慣は、鎌倉時代に、臨済宗の開祖である栄西が広めたといわれています。当時はもちろん、科学的根拠はありませんでしたが、糖尿病や脚気、中風、できものなどに効果があるとされ、以来、ずっと日本人にもっとも身近な飲み物として定着してきました。現代は茶カテキンの研究も進み、生理的効用が実証されつつあります。