2026年2月6日から公開された『ほどなく、お別れです』を観ました!(鑑賞日:2026年2月15日)

 

映画『ほどなく、お別れです』ポスター 浜辺美波 目黒蓮

 

 

解説

「小学館文庫小説賞」大賞を受賞した長月天音の同名ベストセラー小説を浜辺美波と目黒蓮の主演、「アオハライド」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の三木孝浩監督のメガホンで映画化。葬儀会社に就職したヒロインが、指南役の葬祭プランナーとともに、「最高の葬儀」を目指す姿を描く。

就職活動に苦戦する清水美空には、「亡くなった人の声を聴くことができる」という、誰にも打ち明けることができない秘密があった。そんな彼女に運命を変える出会いが訪れる。彼女の能力に気づいた葬祭プランナーの漆原礼二から、葬祭プランナーの道に誘われたのだった。なにかに導かれるように葬儀会社「坂東会館」のインターンとなった美空は、漆原とタッグを組み、妊婦の妻を亡くした夫、幼い娘を失った夫婦など、さまざまな家族の葬儀を通して、「残された遺族だけでなく、故人も納得できる葬儀とは何か?」という問いに向き合っていく。やがて美空は、誰よりも真摯に故人と遺族に寄り添う漆原の姿勢に憧れを抱くようになり、自身も葬祭プランナーを志すことを決心する。

美空役を浜辺、漆原役を目黒がそれぞれ演じ、森田望智、光石研、志田未来、渡邊圭祐、古川琴音、北村匠海ら豪華キャストが顔をそろえる。さまざまなヒット作を手がけた岡田惠和監修のもと、ドラマ「ライオンのおやつ」の本田隆朗が脚本を担当。

 

ほどなく、お別れです : 作品情報・キャスト・あらすじ - 映画.com


 映画「ほどなく、お別れです」ポスター

 

昨日、映画『ほどなく、お別れです』を観ました。

過去に観た「おくりびと」や「黄泉がえり」とも重なる本作は、予告編を観ただけで胸がいっぱいになってしまい、「きっと泣くだろうな」と思っていましたが、始まりから終わりまで、ほとんど涙が止まりませんでした。これまで数多くの映画を観てきましたが、“劇場内ですすり泣く人の数”という点では、これまででいちばん多かった作品かもしれません。

物語は複数のエピソードを織り交ぜながら進んでいきます。観る人それぞれが、どこかに自分を重ねられる構成になっているのではないでしょうか。わたし自身、子どもの頃から慕っていた祖母の死、そして義弟や義姉を53歳という若さで病気で見送った経験があり、胸に迫る場面が何度もありました。

とりわけ印象に残ったのは、漆原の妻が交通事故で亡くなった場面です。もし自分の妻が突然いなくなったら…そう想像しただけで、言葉にならないほどの喪失感に襲われました。また、母を亡くした息子が、お別れの場面で「ダメ息子でごめんよ、母ちゃん」と語りかけるシーンも忘れられません。いつか自分が母を見送る日が来たら、同じような言葉をかけるのではないか…そう思うと、他人事とは思えず、涙があふれました。

年齢を重ねるにつれ、周囲で大切な人を見送る機会が増えていく。その現実はやはりつらいものです。生きていれば不安なことはたくさんありますが、その多くは“起こるかもしれない”という可能性の話です。しかし、死だけは誰にとっても100%、必ず訪れます。人生の中で、これほど確実な出来事はそう多くはありません。だからこそ、生きているうちに会いたい人には会い、伝えたい言葉は伝えておきたい…そんな思いを強くしました。本作は死を描いた物語でありながら、同時に「生きていることの尊さ」をあらためて実感させてくれる映画です。

そして「ほどなく、お別れです」というタイトルの意味も、とても素敵だと感じました。身内との別れを経験しているわたしにとっては、悲しみを思い出す瞬間もありますが、「またいつか会える」と思えることで、死を少しだけやわらかく受け止められる気もします。そんな余韻を残してくれる作品でした。

 

映画『ほどなく、お別れです』ポスター

 

目黒蓮、『ほどなく、お別れです』映画ポスター