2025年8月1日から公開されている劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』を観ました!(鑑賞日:2025年8月10日)
解説
オペ室搭載の大型車両で事故や災害現場に駆けつける救命医療チーム(モバイル・エマージェンシー・ルーム=MER)の活躍を描いたテレビドラマ「TOKYO MER 走る緊急救命室」の劇場版第2作。
TOKYO MERの活躍が高く評価され全国主要都市に新たなMERが誕生するなか、沖縄・鹿児島では離島地域に対応できるMERの誘致活動が活発化する。指導スタッフとしてTOKYO MERのチーフドクター・喜多見と看護師の夏梅が派遣され、オペ室搭載の中型車両を乗せたフェリーで離島での事故や災害に対応する「南海 MER」の試験運用が始まるが、半年が過ぎても緊急出動要請はなく、廃止寸前に追い込まれていた。そんなある日、鹿児島県の諏訪之瀬島で火山が噴火し、ついに大規模医療事案への出動が決まる。島では想像をはるかに超える惨状が広がっており、噴煙のためヘリコプターによる救助はできず、海上自衛隊や海上保安庁の到着も数十分後だという。噴石が飛び交い溶岩が迫るなか、南海MERは島に取り残された79人の命を救うべく高難度のミッションに挑む。
主人公・喜多見役の鈴木亮平らおなじみのキャストに加え、南海MERのメンバー役で江口洋介、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ、島民たちを救うべく奔走する現地の漁師役で玉山鉄二が新たに出演。
連続ドラマ、スペシャルドラマ、劇場版一作目も見てきたので、今回も公開を楽しみにしていました。
今回もきっと死者は0で終わるんだろうという確信はありながらも、こんな絶望的な窮地にどう立ち向かい、死者は0にたどり着いくのかと…あっという間の2時間でした。噴火のあたりからもうずっと涙が出て、医療チームの心の葛藤や島の人たちの他人を思いやる勇気ある行動に心を打たれまくりました。
今作で最も胸を打つのは、人命を救いたいという熱意ですが、それは医療関係者ばかりのものではありません。乗れる人数が限られる船に、怪我人や子供を優先して、自分たちは残ると決意する人々の覚悟や、船の燃料を節約するために多くの島民のとった行動には感動しました。これこそが地域の繋がりの強さであり、日本人ならではの絆の強さなのだと思いました。
今も豪雨災害が起きていますが、自然災害の多い日本に住んでいる限り、いつか自分も大きな災害に遭うかもしれない。その時、自分ならどぅするか改めて自分に問いかけました。
エンドロールでは、back numberの「幕があがる」の曲とともに、全国の地域医療、救命救急の活動シーンが流れます。全ての医療従事者にエールを、誰かのために自分にできることをする全ての人々にエールを送る素晴らしい作品です。
続編に期待します