2024年12月13日から公開されている『はたらく細胞』を観ました!(鑑賞日:2024年12月29日)
テレビアニメも漫画も知らず映画を観ました。
中盤までは楽しく細胞の勉強という感じでした。阿部サダヲさんが演じる父・茂の肛門ネタでは大笑いでした。茂の体内は、アルコールの豪雨、コレステロールで通りづらくなった道、タバコによる一酸化炭素注意報など、不摂生が引き起こす様々な弊害により場末感すら漂う世界として表現されていましたが、掲げられた看板が、「純喫茶メタボ」、「体臭食堂」、「らーめん痔ろう」、「羅肛門」「七人の菌」、「ぎっくり寿司」など、爆笑しながら観てました。
物語は後半の白血病がん細胞の出現で一変します。日胡が白血病で入院し、彼女の体内ではまるで戦争映画のような戦闘と破壊が続き、抗がん剤で辺り一面焼け野原になり、メインキャラが次々と死んでしまう。主役の白血球も赤血球も、白血病がん細胞との闘いや放射線治療でまさかの死亡というヘビーな展開でした。ラストでは日胡が助かったことにほっとする気持ちと、そのために死んでいった細胞たちの犠牲への悲しみや悼む気持ちが湧いてきました。
それぞれの細胞の役割やその働きが、実際の人間社会の構造や、社会の歯車として生きる個人の悲哀や誇りを映す鏡のように見えました。彼らを身近に感じて、細胞がこんなに頑張っているなら自分の体をちょっと労ろうかという気持ちになりました
解説
人間の体内の細胞たちを擬人化した斬新な設定で話題を集め、テレビアニメ化もされた同名漫画を実写映画化。原作漫画「はたらく細胞」とスピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」の2作品をもとに、ある人間親子の体内世界ではたらく細胞たちの活躍と、その親子を中心とする人間世界のドラマを並行して描く。
人間の体内には37兆個もの細胞が存在し、酸素を運ぶ赤血球や細菌と戦う白血球など無数の細胞たちが、人間の健康を守るため日夜はたらいている。高校生の漆崎日胡は、父の茂と2人暮らし。健康的な生活習慣を送る日胡の体内の細胞たちはいつも楽しくはたらいているが、不規則・不摂生な茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちが不満を訴えている。そんな中、彼らの体内への侵入を狙う病原体が動き始め、細胞たちの戦いが幕を開ける。
永野芽郁が赤血球役、佐藤健が白血球役でそれぞれ主演を務め、人間の漆崎茂を阿部サダヲ、その娘・日胡を芦田愛菜が演じる。「翔んで埼玉」「テルマエ・ロマエ」シリーズの武内英樹が監督を務め、「るろうに剣心」シリーズの大内貴仁がアクション演出を担当。
はたらく細胞 : 作品情報 - 映画.com