2022年12月9日から公開されている映画ラーゲリより愛を込めてを観ましたキョロキョロ(鑑賞日:2022年12月25日)

 

 

 

解説
二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。作家・辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、「護られなかった者たちへ」「糸」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。

第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。

山本の妻・モジミ役に北川景子、山本とともにラーゲリで捕虜として過ごす仲間たちに松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕と豪華キャストが集結。
ラーゲリより愛を込めて : 作品情報 - 映画.com
 
【感想】
原作『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』も読んだことはありませんし、実在の日本人捕虜・山本幡男さんのことも知りませんでした。映画については情報番組を見て知りました。第一印象は「暗くて重い話だし絶対泣くな」と思いました。
 
主演の二宮和也さんの映画『硫黄島からの手紙』も映画館で見ましたが、今作でも軍兵役です。
 
第2次世界大戦の終戦直前に、日ソ中立条約を破棄し日本に対し参戦してきたことや終戦後シベリアの強制収容所に連行された日本人捕虜がいたことも恥ずかしながら知りませんでした。
 
戦争映画なので目を覆いたくなるシーンもあります。今の日本は自由で多様性も尊重される社会だと思いますが、戦時中は自由など全くなく人権すらなく、本当に理不尽だと思いました
 
山本さんが病魔に冒されベッドでつらそうに仲間と会話をするシーンは、今がんで闘病中の義弟と重なってしまい、そこからラストまで涙が止まりませんでした。

 

松坂桃李さん演じる松田研三の「生きてるだけじゃダメなんだ。ただ生きてるだけじゃ。山本さんのように生きるんだ」という台詞。

 

山本さんの遺書の最後に勝つものは、道義であり、誠であり、まごころであるの言葉が印象に残りました。

 

収容所(=ラーゲリ)で、人としての扱いも受けず、気力も体力も奪われている中、周りのみんなに希望を持たせ、人々に生きようと思わせてくれた山本幡男さん。極限の精神状態でも他人に優しく他人を励まし他人を赦すことができるなんて…。わたしは山本さんのようには絶対なれないと思いました。でも、わたしも山本さんのようにみんなの記憶に残るような生き方をしたいと思いました。