2020年2月20日に発刊された、ブランドプロデューサー柴田陽子さんの著書、『勝者の思考回路 成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』を読みました。

 

・「張り合う」「負けない」は今の時代のエネルギーにはならない。
・勝者の思考回路は「感想」を持つことから始まる。
・小さなことに“すべて”が宿る。
・すべてことに「理由」がなくてはならない。
・「言う」と「伝える」は違う。
・人の話の「聞き方」次第で、その後の人間関係が180度変わる。
・「感動」と「言葉」と「ストーリー」が重なると、最強。
・「たいへんなときに逃げなかった」経験は、絶対的な自信を与える。
・人は品格がすべて。
ほか、彼女がなぜ圧倒的な勝者として引く手あまたなのか?余すことなく伝える。

 

ブランドプロデューサー柴田陽子さんのことはお恥ずかしい話ですが、全く存じていませんでした。2018年9月10日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも出演されていたんですね。残念ながら見ていません。

 

この本は、2020年2月22日付けの日本経済新聞3面の広告を見て知りました。この広告を見たとき、すごく読みたい気持ちが湧いてきました。いつもなら、Amazonで注文してしまうんですが、今日すぐに読みたい!と思ったので、スマホのアプリで地元のTSUTAYAに在庫があることが分かり、買ってきました。

 

いつもなら、買って机の上に積み重ねてしまいますが、とにかく読みたくて、ベッドの上に持ち込みましたが、睡魔に負けてしまいました。でも、今朝は4時前に目が覚めたので、すぐに起きて読み始めて、日が出る前には読み終えましたグッ

 

タイトルになっている「勝者」と聞くと、別に勝者にならなくても良いんですけど…って、天の邪鬼(あまのじゃく)な気持ちにもなりますよね。でも、柴田陽子さんの言う「勝者」は、
 

私にとって「勝者」とは、ビジネスのトップリーダーになることでもなく、売り上げを圧倒的に上げることでも、年収を数倍にすることでもありません。

常に自分自身が高い志を持っていることができる。周りを見れば味方が多く、応援してもらえる。そして、誰かの役に立つという充実感の中で生きている。すなわち「自分」「仲間」「社会」のすべてにおいて「YES」と答えられる人のことを、私は「勝者」と定義しています。

と、「はじめに」で書かれています。

 

勝者の思考回路は「感想」を持つことから始まる。

□成功者になるために大切なのは「経験の多寡」ではなく、「何を思い、感じられるか」。
□「思考回路」の第一歩、「感想」のクセに注目しよう。
□当たり前の日常の中に“学び”があることに気づいて!

わたしも日常生活をしていても、気になることがたくさんあります。そのたびに、何かを思い感じているわけですが、今ある些細なすべてのことに「感想」を持つことは良いことなんだと思うことができました!

 

小さなことに“すべて”が宿る。

□成功の理由も、相手の真の姿も、「小さなところ」に出ている。
□「良い感想を持つ」ためにも、小さなことにこだわる。
□あなたは、相手からのメールについてる「!」を気にすることができるか?
□目の前の状況を漠然と見ているだけでは、必ず誤解をする。

小さなことにこだわる態度は、成功を手にするチャンスを増やすだけでなく、失敗を避ける意味でも重要。相手の言葉に敏感になると同時に、自分が使う言葉にも、大いに意識を働かせなくてはならない…など、自分がこだわって、いつもしていることが間違いではないと思うことができました。

 

どんなことも、他人事でなく“自分事”。

□どんな仕事も喜んで引き受け、完成させる。そうすれば自分の居場所は自然と増える。
□本気で「当事者意識」を持つと、幸せは増える。

 

どんなことでも「当事者意識」を持つことが求められる。例えば、同僚が何か困りごとを抱えているときや電車の中にひどく体調が悪そうな人がいるとき、「大丈夫ですか?」「何か手伝いましょうか?」という一言をかけていい。「おせっかいだと思われるかも?」は杞憂なのだと。

わたしはうつ病の当事者会や就労継続支援B型事業所の職業指導員もやっていますが、支援者として、できる限り「当事者意識」を持つようにしています。今の時代「おせっかい」だと嫌われないか?心配になりますが、人に心配をしてもらって嫌な気持ちになる人は少ないのでは…と思っています。

 

あなたらしく、一日一日を大切に生きる。

□人生のピークは、収入や知名度で測るものではなく、その人の充足感や肯定感による。
□「あなたらしさ」は、周囲と比べるものではない。

柴田陽子さんは、忙しい毎日を過ごしているので、周りからは「もう少しゆっくりしたら」としょっちゅう言われるそうです。「頑張るってかっこ悪いことなのかな」と思い、新年の目標を立てるときに「週に3時間は何もしないでぼーっとする時間をつくろう」と決めたそうです。すると、その3時間をつくりだすために、残された時間をさらに頑張らなければならない、おかしなことになってしまったと。

今は「私は私らしくていいや」という結論に至っているそうです。わたしもたまにはのんびりしないといけないと思うのですが、無理です(笑)まさに「私は私らしくていいや」だと思いました。

 

わたしは小さなことには本当にこだわっていますし、日常生活の些細なことでも「なぜ?」と考えてしまったり…周りから見たら、ちょっとオカシナ人に見えるのではないか?と思い、悩んだこともありますが、この本を読んで、これがまさに「勝者の思考回路」なんだと分かり、今のままの自分でいいんだと思うことができました。

 

本の中では、柴田陽子さんの会社、柴田陽子事務所(シバジム)の社員教育のことも触れられていて、人材育成の面でも参考になります。

 

久々に自分の熱量を上げてくれる本に出会った気がしていますニコニコ

 

 

 

著者について
外食企業にて新規業態開発を担当した後、化粧品会社でのサロン業態開発などを経て、2004年「柴田陽子事務所」を設立。
 
コーポレートブランディング • 店舗開発 • 商品開発など多技に渡るコンサルティング業務を請け負う。セブン&アイ・ホールディングス「グランツリー武蔵小杉」総合プロデューサー、ミラノ国際博覧会日本館レストランプロデューサーを務める他、パレスホテル東京、東京會舘、東急プラザ渋谷など幅広くブランディングに携わる。
 
2013年秋アパレルブランド「BORDERS at BALCONY」を立ち上げ、デザイナーを務める。