この記事は、過去に投稿したものを再投稿しています


精神科医の宮島賢也先生が書いた『医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣』を書店で見つけて買い、読み終えました。

宮島先生は、薬を使わない精神科医だそうで、“みやじっち先生”の愛称で有名な先生らしいですが、以前、上京した際、紀伊國屋書店で宮島先生の著書を立ち読みしたことがあるのですが、“薬を使わない”というのが何だか胡散臭い感じがして、あえて買いませんでしたん?ですが、地元の書店で、本書を立ち読みしたら、何だか共感できるところがあったので、ぜひ読んでみよう!と思ったわけです。

本書は、宮島先生自らが7年間のうつ病の苦しみの末に見出した、自分のうつを消し去る方法「メンタルセラピー」の考え方を、第2章以降で、一つひとつの「習慣」として、20個に分けて紹介しています。

■本書の目次■

・(左)序章 7年間、苦しみ抜いてわかったこと ーうつは薬では治せない

・(左)第1章 うつになる「考え方」を変える

・(左)
第2章 人間関係をシンプルにする習慣

・(左)
第3章 「自分」と「未来」を変える習慣

・(左)
第4章 「心」と「体」を満たす習慣

・(左)
第5章 「潜在意識」と仲よくなる習慣


全体に分かりやすく語尾が優しい文章なので、読みやすいと思います。以下、第1章から一部を紹介しますコチラ

医者は「健康のプロ」という大きな誤解

医者は「健康のプロ」だと思っている人がいますが、それは大きな誤解です。じつは、医者は「対処療法のプロ」なのです。なにせ、医学部では「健康」についてはほとんど学ばないのですから。(中略)

こうした流れから、みなさんのなかには「医者は『健康のプロ』と信じている人がいるかもしれません。しかし、くり返しになりますが、それは大きな誤解です。

医学部で医者の卵たちが学んでいるのは「病気」についてです。「健康」についてはほとんど学びません。もっといえば、「病気予防」や「健康増進」について研究をしようとする医者は、ほとんどいないのが現状です。


━ 出典『医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣』宮島賢也著


「医者は健康のプロというのは大きな誤解」という言葉にはっとします。たしかに医者は、病気の症状への対応は教えてくれても、どうすれば健康になるか、薬を飲まなくてもすむようになるにはどうすればいいか、ということは意外と教えてくれません。先日聴講した砂田くにえさんの講演会でもコチラ

リンク 「うつの家族の会・みなと」砂田くにえさんの講演会を聴講しました

「医者は神様ではない」と言っていたのを思い出しました。

わたし個人的には、『第5章 「潜在意識」と仲よくなる習慣』がもっとも共感できる内容だと感じました。以前、わたしは以下の記事を書いていますがコチラ

リンク うつ病から解放されたときの喜びをイメージしよう!

わたしは、イメージングという自分の想いを“潜在意識”に伝えて、“潜在能力”を引き出すことがうつ病の回復に効果があったと実感しているので、宮島先生が言う「潜在意識」と仲よくなるというのはよく分かる気がしたんです。以下、「習慣17」を紹介しますコチラ

「人生のシナリオ」をつくってイメージする

「人生のシナリオ」は現実に即していなくても一向にかまいません。うれしい自分の夢物語を描くイメージです。

ポイントはできるだけ具体的にすることです。あなたが描く「なりたい自分」が、「いつ」「どんなところで」「誰と」「どのようにしている」のかを具体的にイメージしてみましょう。五感の感度、とくに視覚、聴覚、触覚の要素を盛り込むとイメージしやすくなります。「何を見ているのか」「何を聞いているのか」「何を聞いているのか」「何を感じているのか」といったことを盛り込んでいきましょう。


━ 出典『医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣』宮島賢也著


まさに、わたしが書いたイメージングと同じだと思いました。ここでは紹介しきれませんが、他にも参考になる「習慣」が書かれています。宮島先生の、うつになる人には、うつになる考え方・解釈・言葉使い・人間関係・食生活・生き方があり、自己否定的な生き方から自分に素直な自己肯定的な生き方に変わることができれば、やがて薬も不要になりうつを克服できるという考えはわたしも共感しましたし、薬を使わない精神科医と言っても、薬を服用することを完全に否定しているわけではないので、決して胡散臭い感じはしないという印象です。

うつと闘っている人で、薬を服用していてもなかなかうつが良くならないという方には、ぜひ読んで「習慣」を試してみてほしいと思いますおすすめ


ちなみに、「メンタルセラピー養成講座」を受けてみたいと思いましたが、受講料が高くてとても無理でした×ムリ×宮島先生の著書を読んで勉強するのが精一杯でしょうかうーん

医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣


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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

著者が7年間の苦しみの末に見出した、自分のうつを消し去る方法「メンタルセラピー」の考え方を、日常でできる「習慣」のレベルにしました。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮島/賢也
薬を使わない精神科医・湯島清水坂クリニック院長。1973年神奈川県生まれ。防衛医科大学校を卒業し、循環器内科研修中に1カ月の休職。家庭医に転じる も意欲が出ず、精神科を受診し、うつ病の診断。7年間にわたり投薬治療を受けるも改善せず、医学書以外の本を読み、自分で試行錯誤するなかで、考え方や食 生活を変えて人間関係を楽にする「メンタルセラピー」を考案。現在は「薬を使わない精神科医」として、患者自らが症状を捉え、原因となる考え方・人間関 係・食生活などを見直し、自分で健康になることを手伝い、講演活動なども積極的におこなう。また、国際メンタルセラピスト協会専務理事であり、メンタルセ ラピストの養成・支援をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)