
3月24日に告示が迫っている東京都知事選ですが、震災の影響で、最近は話題にもならない状況ですね。候補者としては、出馬しないと思われていた石原都知事は正式に立候補を表明。既に立候補を表明していた現職神奈川県知事の松沢成文知事は、石原都知事の出馬で立候補を取り下げました。立候補が噂されていた宮崎県前知事東国原英夫氏は、一時は出馬を断念と報じられましたが、どうやら出馬する意向のようで、今日記者会見するようです。その他にも立候補される方はいますが、私が個人的に応援というか、ぜひ都知事になって欲しいと思う人は、
ワタミ創業者・前会長の渡辺美樹氏
です。私は都民ではないので、投票権もありませんし、直接関係ないかもしれませんが、首都・東京から日本を動かすことはできると思っていますし、何より渡辺美樹氏を経営者としても人としても尊敬しているからです。
渡辺氏の著書の多くも読んでいますし、TV出演の際は必ず見てきましたので、渡辺氏のことはそれなりに知っているつもりです。10歳のとき、母を病気で亡くし、さらに半年後、今度は父の経営していた会社が清算に追い込まれました。背負った借金の返済のために粛々と働く父の背中を見ながら、小学生ながらも「将来は社長になろう。社長になって天にいる母を喜ばせ、父の果たせなかった夢を代わりにかなえてやろう」と決意。大学卒業後は、財務や経理を習得するため、経理会社に半年勤め、その後創業資金を貯めるため、運送会社で働いて300万円を貯めます。1984年「ワタミ」を創業。自ら開発した居酒屋「和民」の展開を始め、2000年東証一部上場。「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」というスローガンの理念経営のもと、「外食」「介護」「高齢者向け宅配」「農業」「環境」など「人」が差別化となる労働集約型事業を展開。という経歴は多くの人に知られていると思います。
最近出版された渡辺氏の著書「東京を経営する」を買って読みました。
- 東京を経営する/渡邉 美樹
- ¥1,365
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この本を読めば、渡辺氏が都知事になってやりたいことがよく分かると思います。国政が停滞している中、日本に今もっとも必要なのは、「マネジメント力」だと思います。それに「情熱」「実行力」だと思いますが、渡辺氏の今まで経営者としての実績を見れば、全てを持っている人ではないかと思います。経営者に政治家が務まるのか?と思う人もいるかもしれませんが、経済も政治もトップ次第だと思います。
著書の中で、都政に対して多くのことを書かれていますが、私が嬉しく感じたのは、「自殺者ゼロの都市をつくることも、私の実現したい夢の一つです。東京都では毎年2900人以上の人たちが自ら命を絶っています。それだけ、東京は矛盾が集中しているということでしょう。このように、交通事故死よりも自殺者が多い社会が、本当に幸せな社会といえるでしょうか。」と書いていることです。自殺者の問題を知事が問題視しているのはあまり聞かないので、とても期待するところです。
ぜひ、渡辺美樹氏が都知事になって、この停滞した日本を東京から変えていって欲しい!と願っています。応援しています!
