メンタルヘルスマガジン「こころの元気+」本が自宅に届きましたので、紹介します。ブログへのアップが遅くなってしまい、すいませんゴメン

この本はメンタルヘルスマガジンという名の通り、うつ病や躁うつ病、統合失調症などの精神疾患をかかえる本人向けの雑誌です。なかなか精神疾患を取り上げて毎月発行される本は無かったし、何より同じ病気をかかえて闘病生活を送っている人たちの声が聞ける唯一の本です。

毎号の特集はもちろん、質問コーナーや薬についての話、働いてる人の事例紹介などなど、いつも楽しみに読ませてもらっています。そしていろいろ参考になっていますニコニコ

もし、まだ「読んだことが無い!」という方は、ぜひ読まれることをお勧めします。購読の申し込みは、下記のホームページからできます↓

うつ病や統合失調症の方への情報誌|コンボ

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特集は「見方が変われば世界が変わる」です。

具体的には、
・見方が変われば、世界も変わる
・私が変わる、世界が変わる
・病気を満喫する
・軽かった命が重くなった
・私たちは生きるシフトを自由に変えられる
・私の病気は破綻ではなく、突破口だった

について書かれています。

「こころの元気+」は特集記事の中に必ずマンガがあるという特徴があります。今回は統合失調症のエピソードの中での「見方が変われば、世界も変わる」を小田島六軒さんが書いています。

「ワールドリンク」は日本社会事業大学大学院の李さんが、「健康は健康な時期に守る~早期介入を目指した韓国の学校基盤事業」を書いています。すごいなと思ったのは2010年に韓国の全国の小・中・高等学校で児童青年メンタルヘルス調査をしているそうです。うつや不安、精神疾患の尺度で構成されたた調査票と調査の実施マニュアルを小児青少年精神保健センターがつくり、調査結果は調査を受けたすべての子供宛の密閉された封筒に入れられ、学校に送られるそうです。そして調査の結果、専門的なサポートが必要な場合、その地域の担当の精神保健福祉センターが主体となって、ケースマネジメントが開始されるそうです。ここでいきなり精神科医が登場せずに、ケースマネージャーが登場するところが、いいです。それが普通です。李さんは日本の学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会に所属していて、日本でも韓国のように学校や社会をより巻き込み、協力体制を得ることが課題だと述べています。

「おこまりですか?では他の人に聞いてみましょう!」は医療保護入院をさせた父親が息子に自分が病気だという認識を持ってもらえず、親が代わりに病院に行き薬も内緒で食べ物に入れているという、質問に5人の当事者の人達がそれぞれの視点で違った答えを出していて、このコーナーは実にいいと思います。

新連載が3つ。伊藤順一郎先生の「今のところはひきこもり」と糸川昌成先生の「統合失調症の「ジーン」をめぐる冒険」、それから品川眞佐子さんの「福祉をお届けします!~精神障害者の訪問支援~」です。

天国はまだ遠く~うつ病とワーキングプアからの脱出~-こころの元気+(2011年1月)