映画「東京島」公式サイト


男だけの無人島で主婦が生き抜くには


【解説&ストーリー】
桐野夏生の同名小説を原作に、無人島に漂着した男たちと、たったひとりの女性が繰り広げるサバイバル・ドラマ。木村多江が、食糧危機や人種間の争いなどの困難に立ち向かっていくギロインを力強く演じている。

無人島に漂流し、夫が謎の死を遂げた清子(木村多江)。唯一の女性として、男たちを操り、脱出方法を探る彼女だったが。男たちは島に定住する道を選択。清子は、新たに流れ着いたたくましい中国人たちと共に脱出を試みる。

[劇場公開日/2010.8.28][DVDレンタル/2011.1.30]

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【感想】
漂着した無人島で男が20数人で女がただの1人。さてどうなるかという映画なのだが、そもそも文明そのものを捉えている映像が皆無なので、(例えば火を起こしたりとか、雨露しのぐ小屋の造成とか)何か引き込まれるものがなかった感がありザンネン…。一番疑問に思ったのは、水はどうやって得ていたのかなということ。雨以外にはないはずなんですが、映像では別に不足していないようでした。

取り敢えずその文明論は置いといて、テーマは色気もないごく普通の主婦の40女が若い男たちの囲まれて生活をするとどんなことが起こるやら、ということなんですよね。女はまず役立たずの夫を亡きものし、別の男を立てる。そして女王に君臨する。ここまでは順当どおりの展開。しかし反乱で2番目の夫を失うと、くじで決まった柔そうな第3番目を手に入れる。ここからかな、退屈になってくるのはがっかりこの3番目が記憶喪失を装っていたり、宗教に目覚め部族(?)を統一していく部分も何か無理やり気味で、リアルさに欠ける。そして中国人の乱入で女は行動を起こすのだが・・・。

全体に孤島における女1人という設定なのに、ほとんどセックス的に問題が生じず、20数人の男どもがただ一日という膨大な時間を過ごしていることの違和感が沸々と吹き出てくる。男たちは結構身なりもこぎれいで、東京あたりの若者と変わらない。

そしてラスト近くのアジア系の女性たちの遭遇による混乱した展開。結局何を描きたかったのか、よく分からなかった気がします・・・ん?

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