人生を好転させる 新・陽転思考 ~事実はひとつ 考え方はふたつ~

商品の説明(Amazon.co.jpより)


【内容紹介】
「なぜ、自分だけがうまくいかないの?」……そう悩んでいる方へ。

確実にあなたを変えて人生を好転させる「新・陽転思考」の提案です。

ひとつの事実があっても、その見方はひとつではありません。

プラスに考えてもマイナスに考えても、起こった事実が変わらないのであれば、プラスに捉えたほうが人生はうまくいくはずです。

そのように、常に二者択一の選択肢に絞って、プラスになるほうを選び「よかった」を探していく……。
それが、著者がみずからの体験を織り込んで自分のものとした「新・陽転思考」の基本です。

本書は、さまざまな事例を挙げながら、陽転思考のベースになる考え方から実際の仕事や生活での使い方までのすべてを一冊にまとめたまさに集大成といえる一冊です。

【著者からのコメント】
こんにちは 和田裕美です。何かのご縁で、この著者コメントを読んでくださってありがとうございます。

この本は私が2002年から2009年までたくさんの人々に直接伝えてきた、私が実際にやってきた陽転思考(新・陽転思考)を集大成としてまとめたものです。(「新・陽転思考」としたのは私なりの解釈を7割くらい入れ込んでしまったので一般的な陽転思考との違いを明確にするためです)


病気、リストラ、失恋、失敗、挫折、裏切り......人生にはいろいろなことがあると思います。それらの事実は泣いても笑っても同じ事実。過去に戻って「なかったことにしたい」とはいきません。


でも、その事実には必ず一筋の光が潜んでいます。それを探しやすくなる思考パターンが「陽転思考」です。


人間が大きな木だとしたら「考え方」は根っこにあたります。どれだけ勉強して枝葉を伸ばしても根っこが弱かったら倒れてしまいます。心が折れたら何にもできないのです。倒れない根っこが、そして折れない心が「陽転思考」です。


自分の人生は自分で創れます。どうかどうか自分の人生に自分で光を射せると信じてください。


そして、これは不思議な話でもなんでありません。これは思考パターンを変えるだけの話なのだからだんだんと自分のものになります。


そして人間関係も仕事も自分の性格もどんどん好転していきます。


これまで、「陽転思考」を伝えた大勢の方々から「陽転思考で人生が本当によくなりました」という言葉をいただくようになりました。


優柔不断で何をやっても続かない私でもできたことです。信じて行動してみてください。読むだけではなくて、書いていることを一つでもいいのでやってみてほしいのです。


ついつい熱くなって長くなってしまいました。最後まで読んでくださってありがとうございます。


和田裕美


【著者について】

外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、圧倒的な営業力で日本でトップ、世界142カ国中2位の成績を収め、その後に続く女性営業たちに道を拓く。また、その顧客満足度はきわめて高く、トップセールス時代の売上の4割は紹介・リピートで占められていた。短期間に昇進を重ね、女性初史上最年少の代理店支社長となる。


2001年その企業の日本撤退に伴い独立し、株式会社ペリエを設立。現在は営業コンサルタントとして多業種での営業組織作りに携わる。また、人間力と営業テクニックを並行して向上させることで劇的な効果をあげる個人向け営業セミナーや、トークやスピーチではなくコミュニケーションに主眼を置いた「人に好かれる話し方セミナー」も好評を博す。講演、セミナー依頼者からのリピート率98%という数字が、その成果を実証している。


「和田裕美の人に好かれる話し方」(だいわ文庫)や「「世界NO.2セールスウーマンの売れる営業に変わる本」「人づきあいのレッスン 自分と相手を受け入れる方法」(ダイヤモンド社)、「息を吸って吐くように目標達成できる本」(ポプラ社)などベストセラーが多数。

 

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営業で世界で2番目、華々しいご活躍・・・ と和田さんの華やかなところばかりクローズアップされがちですが、 この本では巻頭でご自身の苦労、辛い思い出などを赤裸々に綴られています。 正直驚きました。そんな辛い経験から彼女を救い出したのが「陽転思考」だそうです。

「事実はひとつ 考え方はふたつ」というのは、まさしく認知療法の考え方と同じだと思いました。なので、「陽転思考」自体は、身近なものとして受け入れることができました。

和田さんの言う陽転思考とは、起こってしまった事実は変えられない、でもそれに対する気持ちの持ち方は自分次第。だから、どうせなら良い方向に考えましょ うというのが基本的な考え方。ただ「良い方向に」と言うのは都合の良いという意味でなく、起こった事実から「反省→気付き→学び」と、少しでも自分にとっ てプラスになる要素を見つけようということですかね。 「考え方」と言う要素は非常に重要で、良い方向に考えれば自然とものごとは好転していくし、悪く考えればどんどん悪くなっていきます。そういう風にできている、自然とそうなるように振る舞っているんでしょうね。

本文の中で、自分と同じ職探しをしている人の話が書かれていたので、引用します。

本来、転職はネガティブなものではないのですが、なかなかうまく次の仕事が見つからなくて不安な先行きをイメージする人が多くなりました。この本を読んでいる人の中でも、もし現在進行形で職探し中の人がいたら、きっと不安でつらい状況なはずです。さらに周囲からは「お父さん、その歳で仕事あるの?」とか、「おまえはいつまで、親のすねを齧ってるいるんだ」とか、「あー、もう今月は家賃も大変だわ、あなた、いったいお金どうすのよ!」とか、毎日のように言われて精神的にまいってしまっている人もいるかもしれません。

でも事実はひとつなんです。転職ができない、仕事が見つからないという事実は今、目の前にあります。そして、これから仕事を必ず見つけなくてはいけないのも、ここまではまさに「現実」です。だからこそ今不安になっている暇はありません。そんな時間があれば、もっとやるべきことがあるのです。

まず、転職がうまくいかないことによってあなたが得られるものは何ですか?それは、新しいチャンスです。今までいた環境から新しいステージに移行するきっかけをもらっています。(中略)さらに、今までの経験を生かせるかどうか、自分の市場価値はどの程度なのかと知ることもできます。「自分の経験を生かすにはこの分野をもっと学べばいいな」とか新しい気付きも生まれます。今までの経験だけでなく、ちょっと怖いかもしれませんが、まったく新しい分野にチャレンジするチャンスでもあるのです。

私も今まで転職活動がうまくいかず、なかなか次の会社が決まりませんでした、理想と現実のギャップだと思います。自分が思っているほど、市場価値は高くはなかったのです。現実を知りました。そして、だんだんと「もう何でもやります」という気持ちになったときに、営業の仕事に巡りあったのです。フルコミッションなんて厳しい世界、絶対にあえりえないと思っていました。けれど、ほかに行くところがなかったし、何でもいいから、選んでいられない状態でした。最初は仕方なくでした。やりたい仕事を見つけて、うきうきスタートしたのではありません。けれどそこから私の人生が大きく変革し、今に繋がっています。それが私の転職です。そんなスタートから思いもかけなかった人生が展開することだってあるんです。

もちろん、私のようにせっぱ詰まってなくて今の仕事が好きで本当にやりたいことであるなら、進路変更する必要はありません。けれど、もし「どんなことでもやってやろう」という勇気が持てたら、選択枠がぐんと広がってチャンスの数も増えるはずなのです。たとえばIT業界にいた人が転職活動するときに、レストランのウェイターの求人があっても、きっと見向きもしませんよね?けれど、私の知っている人で元システムエンジニアの田村さんは、次の仕事がなかなか見つからなくて仕方なく「ちょっと繋ぎのアルバイト」感覚でレストランのウェイターを始めました。人と接する仕事が初めてだった彼は最初、人と話すのが苦手でとまどっていたそうです。けれど、人との関わりの多い職場で何となく人と接するうちにどんどん人と話せるようになり、それを楽しめるようになったんです。そして、彼はそのまま正社員になりました。それから彼はウェイターをやりながらそのレストランで座席やオーダー、シフトの管理なども頼まれ、今まで培ったIT技術を生かし、会社からとてもありがたい存在として重宝されています。彼は本当に以前より明るくなって人が変わりました、さらに、職場で知りあった人と昨年結婚しました。私は彼に会うと「リストラになって本当によかったね」と笑って言います。彼も「本当に僕は運がよかったです」と、幸せそうな笑顔で言います。

人生は予測不可能です。今までと同じ枠で考えることももちろん大事ですが、連続的な人生だけでは「過去」という枠から抜け出せず「こうでなきゃいけない」と思い込んでしまって、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。だから、もし、今、なかなか仕事が見つからなくて不安になってしまっていたら、腹をくくって「何でもやる!」と決断してください。最初は大変でも結果オーライです。陽転思考をしていれば必ず、「やってみてよかった」と言える未来がやってきます。

私もIT業界にいた人間ですので、田村さんの話はリアリティがありました。「ちょっと繋ぎのアルバイト」のつもりで始めたレストランのウェイターが本職になって、やりがいを感じてやっているというのを読んで、仕事に就くきっかけなんてそんなに重要ではないんだな、と感じました。大事なのは、腹をくくって「何でもやる!」と決断する勇気なんだと思いました。まぁ、なかなか「何でもやる」と決断するのは難しいですけどね汗


天国はまだ遠く~うつ病からの脱出~-人生を好転させる「新・陽転思考」