メンタルヘルスマガジン「こころの元気+」最新号が自宅に届きましたので、紹介させていただきます
この本はメンタルヘルスマガジンという名の通り、うつ病や躁うつ病、統合失調症などの精神疾患をかかえる本人向けの雑誌です。なかなか精神疾患を取り上げて毎月発行される本は無かったし、何より同じ病気をかかえて闘病生活を送っている人たちの声が聞ける唯一の本です。
毎号の特集はもちろん、質問コーナーや薬についての話、働いてる人の事例紹介などなど、いつも楽しみに読ませてもらっています。そしていろいろ参考になっています
もし、まだ「読んだことが無い!」という方は、ぜひ読まれることをお勧めします。購読の申し込みは、下記のホームページからできます↓
うつ病や統合失調症の方への情報誌|コンボ
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今月の特集は、「再発をしない生活」です。私は5年間の闘病生活の中で、発病時を除いて、4回は再発しているので、5回目もあるのではないか?と正直かなり不安&神経質になっています。そんな私に役立ちそうな特集です。
東京医科大学茨城医療センター メンタルヘルス科科長の市来真彦氏の「再発を通じて新しい自分になろう」という記事に興味をもちながら、読みました。
『再発を繰り返すと、どうなるのでしょうか。
実際にうつ病の患者さんで、数年前に治療していた人の話をしましょう。最初のときは、三ヶ月くらい治療をして、やがて寛解したら、外来に来なくなりました。それから一年くらいして、同じような症状でもどってきたのですが、そのときは、三ヶ月ではよくならずに、ほぼ寛解するのに半年くらいかかってしまいした。そこで、次に再発したときの予防のために、しばらく薬を飲むようにすすめたのですが、本人の強い希望で、いったん外来終了になってしまいました。そして、その方は今、二回目の再発をされて外来に来られていますが、半年をこえても、なかなかよくなっていないですね。明らかに悪い状態が長くなっています。つまりうつ病などの場合は、再発をすると、元にもどらないわけではないけれども、治るために前よりも時間がかかる場合があるようです。』
自分の経験からも、結局5年もうつを患っているのは、度重なる再発を重ねたことで、治る時間を延ばしてしまっているように感じました。あと、市来真彦氏は、多くの精神疾患にとって「治る」ということは、「元通りの自分になる」ことではなく、「新しい対処能力をもった自分になる」ということが、精神疾患にとっての治っていくプロセスだと書いています。
『再発には二つのパターンがあるのですね
そうですね。「再発する」ということは「同じレベルで学んでいないからくりかえす」というパターンと、あるレベルでの対処方法は身につけたけれども、「より高いものを求めて行動していくことによって、前のレベルでの対処方法では対処しきれなくなって調子をくずす」というパターンがあると思うのですね。どんなことでも、同じ間違いを繰り返したまま次に進もうとしても、うまくいきませんよね。たとえば、一年生の計算ができないまま復習しなければ、いつまでたっても一年生の計算はできないままではないでしょうか。そしてそのまま二年生の計算をやろうとしても、うまくいかないでしょう。あるレベルのものを全部とまではいわなくても、少なくともある程度はできるようにしてから前に進むことが、次のレベルをグッと楽にすることになります。
再発をおそれてしまって、違うレベルにチャレンジできなくならないでしょうか?
自分でそのような人生を選択するのであれば、それはそれで仕方がないのではないでしょうか。どんなことでも、より高いものを求めようと思うのであれば、リスクは伴うものだと思うんです。ですから、再発をしたといっても、より高いものを求める過程で「再発しかかって」しまうことは、決して悪いことではない、と思います。
それはなぜでしょう?
それは、さらに次のステップに行くための「新しい自分のパターン」を獲得する練習みたいなものだからです。でも、「再発しかかった」段階で対応しないと、治すのに時間がかかってしまうので注意が必要です。「新しい自分のパターン」を獲得するために、必要なことは、元の状態よりも、ちょっとがんばらないといけないんだと思います。ちょっとがんばることを続けていると、ふりかえってみると、ずいぶんがんばれるようになっていたりするーーーそういうものだと思います。再発から何かを学ぶことは、病気があってもさらに元気に暮らすための、「新しい自分」」への道なのです。』
私は仕事を選ぶにあたって、より高いものを求めようとすることは再発のリスクが高いから避けておこうと考えていましたが、リスクは伴うものであり、「新しい自分のパターン」を獲得するために、必要なことは、元の状態よりも、ちょっとがんばらないといけないんだということが分かりました。でも、もし、再発しかかったら、その段階で対応しないといけないとうことも分かりました。多分、主治医に「やってみないと分からないから、その仕事をやってみるのは良いけれど、もしダメだと思ったら、すぐ辞められる勇気を持ってやるように」と言われてることと同じだと思いました。
精神疾患にとって「治る」ということは、「元通りの自分になる」ことではなく、「新しい対処能力をもった自分になる」ということが、精神疾患にとっての治っていくプロセスだという考え方は意外でした
。これからは多少のリスクも恐れずに、より高いものを求めて行動していくことが必要なんだと思いました

この本はメンタルヘルスマガジンという名の通り、うつ病や躁うつ病、統合失調症などの精神疾患をかかえる本人向けの雑誌です。なかなか精神疾患を取り上げて毎月発行される本は無かったし、何より同じ病気をかかえて闘病生活を送っている人たちの声が聞ける唯一の本です。
毎号の特集はもちろん、質問コーナーや薬についての話、働いてる人の事例紹介などなど、いつも楽しみに読ませてもらっています。そしていろいろ参考になっています

もし、まだ「読んだことが無い!」という方は、ぜひ読まれることをお勧めします。購読の申し込みは、下記のホームページからできます↓
うつ病や統合失調症の方への情報誌|コンボ
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今月の特集は、「再発をしない生活」です。私は5年間の闘病生活の中で、発病時を除いて、4回は再発しているので、5回目もあるのではないか?と正直かなり不安&神経質になっています。そんな私に役立ちそうな特集です。
東京医科大学茨城医療センター メンタルヘルス科科長の市来真彦氏の「再発を通じて新しい自分になろう」という記事に興味をもちながら、読みました。
『再発を繰り返すと、どうなるのでしょうか。
実際にうつ病の患者さんで、数年前に治療していた人の話をしましょう。最初のときは、三ヶ月くらい治療をして、やがて寛解したら、外来に来なくなりました。それから一年くらいして、同じような症状でもどってきたのですが、そのときは、三ヶ月ではよくならずに、ほぼ寛解するのに半年くらいかかってしまいした。そこで、次に再発したときの予防のために、しばらく薬を飲むようにすすめたのですが、本人の強い希望で、いったん外来終了になってしまいました。そして、その方は今、二回目の再発をされて外来に来られていますが、半年をこえても、なかなかよくなっていないですね。明らかに悪い状態が長くなっています。つまりうつ病などの場合は、再発をすると、元にもどらないわけではないけれども、治るために前よりも時間がかかる場合があるようです。』
自分の経験からも、結局5年もうつを患っているのは、度重なる再発を重ねたことで、治る時間を延ばしてしまっているように感じました。あと、市来真彦氏は、多くの精神疾患にとって「治る」ということは、「元通りの自分になる」ことではなく、「新しい対処能力をもった自分になる」ということが、精神疾患にとっての治っていくプロセスだと書いています。
『再発には二つのパターンがあるのですね
そうですね。「再発する」ということは「同じレベルで学んでいないからくりかえす」というパターンと、あるレベルでの対処方法は身につけたけれども、「より高いものを求めて行動していくことによって、前のレベルでの対処方法では対処しきれなくなって調子をくずす」というパターンがあると思うのですね。どんなことでも、同じ間違いを繰り返したまま次に進もうとしても、うまくいきませんよね。たとえば、一年生の計算ができないまま復習しなければ、いつまでたっても一年生の計算はできないままではないでしょうか。そしてそのまま二年生の計算をやろうとしても、うまくいかないでしょう。あるレベルのものを全部とまではいわなくても、少なくともある程度はできるようにしてから前に進むことが、次のレベルをグッと楽にすることになります。
再発をおそれてしまって、違うレベルにチャレンジできなくならないでしょうか?
自分でそのような人生を選択するのであれば、それはそれで仕方がないのではないでしょうか。どんなことでも、より高いものを求めようと思うのであれば、リスクは伴うものだと思うんです。ですから、再発をしたといっても、より高いものを求める過程で「再発しかかって」しまうことは、決して悪いことではない、と思います。
それはなぜでしょう?
それは、さらに次のステップに行くための「新しい自分のパターン」を獲得する練習みたいなものだからです。でも、「再発しかかった」段階で対応しないと、治すのに時間がかかってしまうので注意が必要です。「新しい自分のパターン」を獲得するために、必要なことは、元の状態よりも、ちょっとがんばらないといけないんだと思います。ちょっとがんばることを続けていると、ふりかえってみると、ずいぶんがんばれるようになっていたりするーーーそういうものだと思います。再発から何かを学ぶことは、病気があってもさらに元気に暮らすための、「新しい自分」」への道なのです。』
私は仕事を選ぶにあたって、より高いものを求めようとすることは再発のリスクが高いから避けておこうと考えていましたが、リスクは伴うものであり、「新しい自分のパターン」を獲得するために、必要なことは、元の状態よりも、ちょっとがんばらないといけないんだということが分かりました。でも、もし、再発しかかったら、その段階で対応しないといけないとうことも分かりました。多分、主治医に「やってみないと分からないから、その仕事をやってみるのは良いけれど、もしダメだと思ったら、すぐ辞められる勇気を持ってやるように」と言われてることと同じだと思いました。
精神疾患にとって「治る」ということは、「元通りの自分になる」ことではなく、「新しい対処能力をもった自分になる」ということが、精神疾患にとっての治っていくプロセスだという考え方は意外でした


