引き出しの中のラブレター

ラジオがつなぐ人の想いと絆


【解説&ストーリー】goo 映画

FMラジオのパーソナリティ、真生(まい)は、ある日、北海道に住む少年から「笑わない祖父を笑わせるには?」と書かれたハガキをもらう。とっさに答えられなかった真生は、おじいちゃんを笑わせる方法を番組で募集。その方法が全国から寄せられるが、ある時、「もう募集はやめて欲しい」と再び少年から手紙が。この少年がどうしても気になる真生は、ひとり北海道に向う。実は真生には、絶縁した父を亡くしたという過去があった…。


伝えたくても伝えられなかった大切な想い。誰もが引き出しの奥深くに眠らせているのでは?そんなせつない想いを手紙で伝え、踏み出せなかった一歩を踏み出していく人々を描いた群像劇。ラジオの人気パーソナリティ、真生は、仲たがいしたまま父親を亡くしたことを後悔していた。しかし、真生は「引き出しの中のラブレター」という番組を自ら企画し、北海道に住む少年の家族を繋ぎながら、自分自身と向き合っていくのだった。メールの時代に、封筒にしたためる手紙の温かさを改めて感じる作品。出演は、常盤貴子、林遣都、萩原聖人、本上まなみほか。監督は、映画『花より男子ファイナル』の製作を手がけた三城真一。


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【感想】
10/10(土)の公開初日に観てきました。ほんの些細なことで、お互いの気持ちがすれ違ってしまう。本当に伝えたい気持ちが、ちっぽけなプライドが邪魔をして言いだせない。そんな心の奥に閉まってしまった伝えたい想いを持った人たちの群像劇になっています。


この映画では多くの人が本当の気持ちを伝えられずに生きています。仕事のことで父親に反対され、疎遠になってしまい、そのまま父親は帰らぬ人になってしまったラジオ・パーソナリティー。漁 師の祖父と父親との確執の間で悩む高校生。妻子と離れて暮らすタクシードライバー。シングルマザーを決意した妊婦など。それぞれ心に言いだせなかった言葉をしまいこんで生きています。この中で一番共感出来たのが、常盤貴子さん演じる主人公真生(まい)のエピソー ドです。疎遠になってしまっていた父親が亡くなり、とうとう言いだせなかったことがそのままになってしまってしまう。そんなとき父親が真生に出せなかった 手紙が届く。その内容は真生を励ますものだった。このエピソードが感動的でしたかんどー

ラジオ番組の最近の投稿はあんなに手紙やはがきは送ってこなくて、ベースは電子メールだと思いますが、メールやネットでのコミュニケーションが当たり前になってしまった現代に、わざわざ手紙で気持ちを伝える人などいるのか と思ってしまいますが、これって結構大切なもののような気がします。簡単な気持ちであればメールでも構わない。でも、心の底にある大切な気持ちは心で 伝えなければならない。それは手紙であり、直接言葉で言うべきもののように思います。この映画を観て、「ああ、手紙手紙もいいものだな」と思ってしまいました。


たかがラジオ ラジオのパーソナリティが、たった1通のリスナーのハガキにあんなにも反応し、人の人生に土足で入り込むのってどうなの?って気もしました。しかも東京から函館の家にまでおしかけて。かなりやり過ぎという印象でした。でも、函館の景色はきれいでした。


群像劇なので、登場人物の人間関係のリンクの答え合わせが終盤で展開されます。八千草薫さんの正体はすぐにわかったけど、分からなかったのは竹財輝之助く ん。そう来たかおーっ!


本当にストレートな感動作と言えると思います。悪人 は登場せず、結末も予想通りの展開です。悪くは無いのですが、美談が多すぎるかなといった印象は残ってしまいました。ただ、映画を観終わって後味は良かっ たですし、心が洗われたような気持ちにはなりました。純粋な感動作がお好きな方にはオススメ出来ると思いますいいよ



 

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天国はまだ遠く~うつ病からの脱出~-引き出しの中のラブレター