
このブログネタ、前から記事に書こうか迷っていました。記事を書くことで、うつ病を発病した当時のことを思い出すのが嫌だったからです

私が精神科




間もなく、発病から丸5年が経とうとしています。正直こんなに長引くとは予想もしませんでした。発病したときは、長くても半年も療養すれば治るだろうと思っていたのに・・・
きっかけは、転職でした。5年前の5月末に正社員で雇用されていた会社を退社しました。理由は会社の経営悪化に不安を感じたからです。数年前から会社は赤字続き、ボーナスは支給されず、給料も決して高かったわけではないので、それだけでも結構家計には痛手だったのですが、とうとう手当の廃止と基本給の引き下げが全社員に行われることになり、私の月収も3割弱減らされることになり、これじゃとても生活できないと思い、退社を決意しました。また、多くの同僚も退社していき、一緒に仕事をしていた仲間が大勢辞めてしまい、モチベーションが下がったことも決意をさせた理由でもあります。ただ、仕事はWebディレクターやネットワークやLinuxサーバの運用管理など、好きな仕事をしていたので、その仕事から離れることには正直悩みました

5月末に退社しましたが、転職活動は順調に進み、紹介予定派遣で翌月初めから勤務がスタートしました。派遣で働いたのは、この時が始めてでしたが、時給が2,000円を超えていたので、退社した正社員のときの基本給(引き下げられる前)よりも高い給料をもらうことができました


それが、働き始めて3カ月が経つ頃から、体調に異変を感じ始めました。寝ても夜中に何度も目が覚めて眠れない。休日も仕事のことが頭から離れず、何も手に付けられない。日曜日は明日から仕事だと思うと、憂うつになる・・・などです。原因は、紹介予定派遣ということで成果を出さないと正社員として認めてもらえないということもあり、派遣先もハードルの高い仕事や役割を求めてきました。例えば、私が経験したことのないサーバOSを搭載したサーバの移行作業がありましたが、それまでITの技術的なことで分からないことは自腹で本を買ったり、ネットで検索して調べてモノにしてきましたが、移行するサーバOSは古くて本もほとんど販売しておらず、ネットの情報も少なくて、とにかく技術的なことがほとんど理解できないままプロジェクトを進行させないといけませんでした。それで、分からないことへの不安に常に追われるようになり、不安はどんどん膨らんでいきました。加えて納期に間に合うかも分からなくなり、常に仕事のことで頭が一杯になっていったのでした。
この不眠や不安や憂うつ感に耐えられず、遂に働き始めてから4カ月後の10月に精神科のドアを叩きました。「うつ病」と診断され、医師からは仕事を休めとまでは言われませんでしたが、残業はしないようにと言われたため、派遣先の上司には、精神科に行き「うつ病」と診断されたことを告げました。そしたら、一応理解してくれて、定時退社やリーダーも別の人に変わってもらうことになりました。そのおかげもあって、責任も軽くなったせいか、多少は体調も改善していきました。で、なんとかそのプロジェクトの終了を見届けることができました。その後、少し間をおいて、翌年2月に派遣先のグループ企業内にヘルプデスクとして常駐することになり、勤務する事業所も変わり仕事の内容も全く違うものになりました。もう、うつのほうはだいぶ安定していたかと思っていたのですが、実際新しい事業所に行き仕事を始めたのですが、教えてもらうことが全く頭に入りませんでした。それは、知識が無いということとは違い、職場に行くと頭が真っ白になってしまい、何も考えることができないという感じでした。それがきっかけで、職場では動悸が起こったりパニック障害のような症状も出てしまうようになり、とても仕事ができる状態では無くなってしまったのです。また、上司に相談しましたが、何とか続けられるよういろいろ配慮はしてもらったのですが、一向に私の症状は改善せず、逆に迷惑をかけているのが申し訳ない気がして、3月の契約更新というか正社員雇用を断わって、派遣契約を終わりにしました。実はうつ病になってからでも、派遣先からは正社員にしていただけるということを聞いていたのですが、とてもこの状態で正社員としてやっていくのは無理だと判断しました。
そのときは、仕事の内容を変えれば、うつは良くなるだろうと思っていたので、退職から一ヶ月後には、新たな派遣先で働き始めたのですが、実際働いたら、同じ症状が出てやっぱりダメでした

というのが、5年前の話です。今思い出してもホントに辛く泣きたくなりました



正直何度も「死ぬこと」を考えました。でも、友人や家族や臨床心理士さん、精神保健福祉さんの助けもあって、5年後こうして生きていられて良かったな、と思います。仕事を失った今、就職活動はうまくいかず全く先が読めない状況ですが、これから5年後には、うつ病は治っているか分からないけれど、好きな仕事をしている、夢を持って生きている、彼女ができた(結婚したはないだろうケド

