マックを買って家に戻ると………………




トシは寝ていた…………汗




(帰ったら話聞かせてってメールで言ったよね?
 なんで平気で寝れるんだぁ?
 てか、フツー起きて待ってるってモンだろ?)




そう怒鳴りたいのを、ぐっと押さえて寝室へ……。




「お昼………………食べない?」




私は声をかけた。




「ん、いらない………」




トシは目を開けもせず、ただ一言返事をした……………。




私も




「そう…………」




と一言返し、寝室を出た…………。




私と子供達は昼食を終え、海斗はサッカーの練習へ出掛けて行った。




結菜は




「ママ、彩花と公園行ってくるね。」




と、仲良く公園へ。




家にはトシと私。




トシをたたき起こしても良かったが、私はトシが起きてくるのを待った。




トシに、自分から話をして欲しかったから。




昨夜のメールを見れば、私が怒ってるってことは、どんなに鈍い人間でもわかる。




しかも夫婦である相手なら、わからないはずがない。




本当に「申し訳ない」「悪いことをした」と思っているなら、自分から事情を説明するべきだ。




私はそう思って、トシが起きてくるのを待っていた………………。




でも……………。




その日……………。




トシが起きてくることは無かった…………。




私に問いただされるのを避けて、意地で寝ているとしか思えなかった………。




結菜と彩花が公園から帰っても、




海斗がサッカーから帰っても、




夕食だと声をかけても…………。




トイレにさえ………………



起きてこない………。




そんなトシに対して私は、腹立たしさと虚しさを感じた……………。
(帰って……………くる…………………)




怒りが込み上げてくる。




(一晩中私からの電話やメール無視しておいて、ゴメンで済むかよ!!!)




手紙「何してたの?」




短いメールを送った。




トシは昨夜とは打って変わって、速攻で返信してきた。




手紙「飲んでキャバクラ行ってマンガ喫茶でさっきまで寝ていた」




私は冷めた視線で、全く説得力のないその文章を眺めた………………。




(ふーーーん…………)




私は再びメールをした。




手紙「それならなんで留守電にする必要があるの?」




トシの返事は…………




手紙「電池が再び切れそうだからつながらなくなるよ」




だった………………。




(だ!か!ら!何!?答えになってねぇーーーんだよ!!!バカヤロウ!!!!)




思わず携帯を投げ付けたくなるくらい、私を馬鹿にした返信。




私は怒りを押さえながらメールを打った。




手紙「じゃあ帰ってから納得いくまで話聞かせてください」




すると返事に困ったのか、トシからの返信はなかった。




私はトシの帰宅を待った……………。




が、なかなか




手紙「お迎えお願い(^人^)」




の連絡がない。





今日は海斗のサッカーサッカーの練習日。




早目のお昼ご飯を食べさせなければいけない。




もう10時半だ………。




子供が優先だ。




「マックでも買いに行こうか」




そう言って子供達と車に乗り込み、出かけようとすると、トシが帰ってきた………………。




いつも私に車で送り迎えしてもらう道のりを、歩いて帰ってきたのだ。




よっぽど私と二人になりたくなかったんだと、トシの胸の内が手に取るようにわかった…………。




(まぁ、昨夜アンタがしたこと考えたら、そんなの当たり前だよね!!)




私は心の中でそう思いながらも子供達の手前、トシを怒鳴り付けることも出来ず、できるだけ平静を保って声をかけた。




「歩いて帰ってきたの?
 いつもみたいに連絡くれれば迎えに行ったのに。
 今からマック買いに行くんだけど、一緒に行く?」



トシは、私のいつもと変わらないフツーの態度に、驚いた様子で答えた。




「俺はいいよ。行ってきて。」




「そう?じゃあ行ってくるね!」




私は、午後にはトシと話をしようと思いながら、マックへ向かった……………。
最後のメールを送った後、



(少し……寝よっかな……………)




そう思って横になった。




デモ………………一晩中高ぶっていた神経が今更落ち着くワケもなく……………。




(…………………ハァ……………寝れない……………か…………………)




私は仕方なく……………洗濯をし………………朝食の準備をし………………。




それでもまだ7時……………




(なぁにしよっかなぁ………………化粧でもするかぁ……………)




ボーーーーーッとしながら化粧を終えると、結菜と海斗が起きてきた。




「ママオハヨー(゚▽゚)/」




「はい、おはよう」




いつもと変わらない朝の光景………………。




ただ一つ、トシがいないことを除いて……………。




私はいつもと同じ台詞を二人に言う。




「ホラ、顔洗って着替えておいで」




二人はパタパタと洗面所に向かった………………が




結菜が振り返って言った…………………。




「パパ、何時に帰ってきたの?」





何も知らない、無邪気な顔…………………。




私は一瞬返事に困ったが、嘘を言っても仕方がないので、正直に答えた。




「まだ、帰ってこないよ……………」




「えぇぇぇぇ!!………パパ、なんかあったのかな………………?
 ママ、電話した?」




「したよ…………何回も………………でも……………出ないんだよ……………」




それ以上私は話せなかった……………。




それ以上話したら、泣き出してしまいそうだった………………。




溢れそうな感情を必死で押さえていると、彩花が起きてきた。




「ママァ、だっこぉo(^-^o)」




「はいよぉ、おいでぇ」




彩花を抱き上げると、彩花の体温がジンワリと私に伝わってきて、少し気持ちが落ち着いた。




(一人じゃなくて良かった)




心からそう思った。




その時…………………私の携帯が鳴った……………。




トシからだった………………。時計はそろそろ、9時を指そうとしていた………………。




手紙「ごめんなさいS駅から今から帰ります。言い訳するわけじゃないけど、心配かけてごめんなさい。」