19の頃、初めて入った神戸そごうの
HERMESで、ガーデンパーティと言う
素敵なスカーフのリボンがついたバッグを
ひと目見て、
いつかこれを絶対に手に入れたい…!
と思った。
そして、それが叶った33の秋は、
私が起業した年だった。
初HERMESを担当してくださった方は
アラモアナショッピングセンターの
日本人の年配の店員さん。
彼女でなければ、
買っていなかったし
そのバッグに出会ってもいなかったと思う。
少し交わした会話で
私は、実に気持ち良く買わされた。
スマートで特別感があり、
支払った金額は、
その頃の私にはとんでもない額だったけど
そんなの気にならない位!
ほんと、凄かった。
そして、HERMESである。
と言う重責を背負った
鞄職人の、自信と気合いが入りまくった
このバッグを見る度に、
これに相応しい人間になってやる。
と、言い聞かせてきました。
お金も見た目も、その場しのぎで
手に入るものではあるけれど、
内面は、経験しないと手に入らないもの。
きっと、何年も経験を積んだであろう
HERMESの年配の店員さんが
サラッと何十万もする
品物を売る事も、
経験による器である事。
学ぶチャンスはゴロゴロとその辺に
転がっているけど、
それをチャンスとして受け取る事が
できるかどうかも、
結局は経験による、
その時の器である。