今年の雇用統計で予想より結果がよいとされてドル急騰となったのは、6/5、8/7、12/4 の3回となりました。

 6/5 の高値は 98.89。週明け 6/8 には09:00~09:30 の間に 98.84 をつけるものの 98.89 の高値を越えることができずに東京時間後半は、98.30 - 98.60 のせまいレンジとなりました。そしてその後 98.89 を越えることはありませんでした。

 8/7 の高値は 97.78。週明け 8/10 には07:00~07:30 の間に 97.72 をつけるものの 97.78 の高値を越えることができずに東京時間後半は、97.10 - 97.40 のせまいレンジとなりました。そしてその後 97.78 を越えることはありませんでした。

 さて明日 12/7 はどうなることでしょうか?

 売りで戦うにあたり、戦い方は2通りあると思います。

1.12/4 の 90.78 を当面の高値とみて、90.90 - 91.00 あたりにストップをおいて短期決戦で売り勝負。

2.やや長めに持つことを覚悟し、90 円台を小さいポジションで売る。次の上の強い抵抗を 92.5 あたりとみて、ストップは 92.60。
 92円台近辺まで上がってきたらナンピンでポジションを増やす。ストップは動かさない。

 今の状況で、買いで戦うという選択肢は私にはありません。
 ドルを買うくらいなら酒飲んで寝ます。

・レジスタンス(12/07)

(1) 92.33 10/27 高値
(2) 92.54 09/21 高値
(3) 94.24 04/06 101.44 -> 08/07 97.78 の中期下降トレンドライン
(4) 95.35 2007/06/22 124.12 -> 2008/08/15 110.66 の長期下降トレンドライン
(5) 101.44 04/06 高値

・サポート(12/07)

(1) 88.39 11/27 84.79 -> 12/02 86.59 のサポートライン
(2) 84.79 11/27 安値
(3) 79.75 1995/04/19 史上最安値
(4) 75.56 2008/3/17 95.77 から引いた長期下降トレンドラインとの平行線

 84.79 から 90.78 まで調整期間もほとんどなしに急騰したドル円ですが、今後の動きについては以下の4通りのシナリオが考えうると思います。

1. 明日以降、まだドル円が上がる。ドル上昇は続き、トレンドがドル高円安に転換する

2. 当面ドル円は上がるが、ほどなくドル安に転換する

3. 明日以降、ドル円が下がる。ドル下落は続き、84.79 を下回る

4. 当面ドル円は下がるが、84.79 を下回らずにドル高円安に転換する

 つきましては上記各シナリオの可能性について検討したいと思います。

1. ⇒ 可能性は極めて低い
 何の調整期間もなく、トレンドが転換する可能性は極めて低い。
 少なくとも、過去20年間の日足チャートには見当たらない。
 昨年10~11月は、7営業日で90.82から100.54まで急騰したが、その前の高値 103.04 を上回ることはできなかった。
 今回は10/27 の 92.33 が前回の高値であり、強い抵抗となるだろう。

2. ⇒ 可能性はあるが、上値は92 円台が限界
 既に12月薄商い。ここから大口の買いが入れば、金曜の 90.78 を超える可能性もある。
 しかし、ドル円は7~8円上昇すると、たいてい一度は反転する。昨年12月~今年1月のように、上昇の起点となったところまで戻る場合も多い。
 84.79 から7~8円上がると、92円台。そこには、09/21 92.54、10/27 92.33 といった強い抵抗があるので、その手前で反転する可能性が高いだろう。

3. ⇒ 可能性はあるが、これ以上の下落は長くは続かない
 雇用統計発表でドルブル派がドルを買いつくしてしまったことで、月曜以降はドルが下がる可能性は高いと思う。
 しかし、既に 4/6 から8ヶ月経過しているので、ドル安円高の中期トレンドがこれ以上長く続く可能性は低い。
 仮に 84.79 を下回っても長続きせず、再度90円台までは戻るだろう。

4. ⇒ 可能性は十分にある
 4/6 101.44 から 11/27 84.79 まではおよそ7ヶ月と3週間。中期のドル安円高としては平均的な期間なので、84.79 が当面の底値であった可能性は高い。
 しかし、底値をつけたドル円は通常調整期間を含め1ヶ月以上かけて上昇を続けていくもの。
 調整期間に入る場合は、87.50 - 90.80 のレンジになるのではないか?
 少なくとも一週間程度はレンジ相場で調整するか、85円台程度までもう一度下がってダブルボトムをつけた後に上昇に向かうとドル高円安トレンドに転換したと見るべきだろう。
 昨日発表された米国11月雇用統計では、失業率が前月の 10.2% から 10.0% へと改善されました。そしてドル円は雇用統計発表前の 88.40 の水準から 90.78 まで上昇していきました。

2009/12/4 雇用統計

 雇用統計のポジティブサプライズ相場は 6/5 にもありました。この日も雇用統計発表後にドルが急騰し、発表前の水準から2円以上上昇。04:30~05:00 の間に高値をつけるという点まで 12/4 と酷似しています。

2009/6/5 雇用統計

 さて、6/5 雇用統計直後のNY時間につけた高値 98.89 は、その後越えられず、6/16 には雇用統計前の水準まで下がっていきました。
 同様の相場は 8/7 にもありましたが、こちらも 8/12 に雇用統計前の水準まで下落。
 雇用統計発表でドル買いのパワーを全て吐き出したかのように、その後ドルはずるずると下がっていきました。

 今回も失業率が改善したとはいえ 10.0% は相当悪い数字。
 しかも先月の 10.2%が悪すぎただけで、先々月の 9.8 %からは悪化しています。失業率が底をつけた、とみるには早いように思います。

 既に 04/06 101.44 の高値からは8ヶ月経過。先日の 84円台が当面の底値だった可能性も高いのですが、既にそこから6円上昇しています。今月の値幅もたった4日で4円を越えました。
 当面、これ以上のドル上伸余地はほとんど残されていない。昨日 (というより本日早朝) の 90.78 をピークにドルが下がっていく、という展開を予想します。