ザイFX!で吉田恒さんが来年のドル円について予想していました

ザイFX! 吉田恒のデータが語る為替の法則

 米利上げとインフレ次第だが、3月前後にかけ
て80円、9月前後に95円、そして年末にかけて「最後のドル安」といったシナリオになるのではないかとのこと

 実はこれは私の予想するシナリオとは真逆なので面白いと思いました

 私としては、来年のドル円は3月前後に95円近辺まで上昇し、その後、来年秋までにかけて80円割れを目指すというシナリオを想定しています
 そのシナリオの根拠は以下の通り。来年はどういう値動きになるか、3月くらいまではじっくりと見極めてから取引を開始しても遅くないと思っています

(1) 11/27 の 84.79 は当面の底値である可能性が高い
 
既に4/6の高値から190営業日以上経過している。高値から底値までの経過日数の平均は 142
営業日。ここから底値を更新するには時間切れではないか?
 11/27の84.79から1ヶ月以上をかけて徐々に上値を更新している点も底値の特徴の一つ

(2) ドル円の戻り高値の目処は来年春の95円近辺
 一度底値をつけたドル円は、20ヶ月移動平均前後を目指して反発する。底値から戻り高値までの経過日数の平均は80営業日。
 2009/11/27の80営業日後は
2010/03/22。その頃には20ヶ月移動平均は95円台まで下がっているであろうから、ドル円は来年3月中旬~4月上旬に95円近辺まで
反発する可能性が高いではないか?

(3) 戻り高値をつけた後のドル円は80円割れを目指して下落する
 今までのドル円は、米国が利上げを開始した後にドル安が進み、その後何年も下回らない大底をつけてきた

1994/01に利上げ開始
(3.0%→3.25%)、1995/04に79.75の大底
1999/06に利上げ開始
(4.75%→5.0%)、1999/11に101.25の大底
2004/06に利上げ開始
(1.0%→1.25%)、2005/01に101.67の大底

 来年後半以降に実施されるであろう米利上げの後にドル円が大底をつけると考えると、ドル円はいずれ 84.79 を下回るはず
 84.79 を下回った後の目標値は、史上最安値の80円割れ
  昨日もドル高が進み、ドル円は 91.88 まで上伸しました
 12/04 の 90.78 を越えてきたことにより、11/27 の
84.79 が今後数ヶ月間に渡っての底値であった可能性が大きくなってきました

 以下は過去のドル円における、数ヶ月単位の
ドル安トレンドの底値、その10営業日後までの高値、30営業日後までの高値です

1990/10/18 123.75 /
131.35 6.14% / 133.71 8.05%
1992/01/21 122.70 / 126.60 3.18% /
131.12 6.86%
1992/09/30 118.65 / 122.23 3.02% / 124.62 5.03%
1993/08/17 100.35 / 106.85 6.48% / 107.56 7.18%
1994/11/02  96.12 / 98.80
2.79% / 100.75 4.82%
1995/04/19  79.75 / 84.40 5.83% / 87.81
10.11%
1999/01/11 108.22 / 114.99 6.26% / 122.53 13.22%
1999/11/26 101.25 / 103.50 2.22% / 105.92 4.61%
2002/07/16 115.47 / 120.29
4.17% / 121.32 5.07%
2003/05/19 115.09 / 119.64 3.95% / 120.20
4.44%
2004/03/31 103.39 / 108.96 5.39% / 114.11 10.37%
2005/01/17 101.67 / 104.34 2.63% / 106.84 5.09%
2008/03/17  95.77 / 101.02
5.48% / 104.82 9.45%
2009/01/21  87.10 / 90.76 4.20% / 99.49
14.23%
2009/11/27  84.79 / 90.78 7.06% / ??.?? ?.??%

 一度底値
をつけたドル円は、1ヶ月程度をかけて高値を切り上げていくパターンがあります。底値から10営業日後までの高値は、30営業日後までには必ず
更新されていたのですが、今回も同じパターンに当てはまりました

 現在は既に 84.79
から7円以上も上げるハイペースのため、一旦調整に入り、再度90円を割れる可能性はあると思いますが、ほどなく
93~95円を目指して上昇していくと思います
  過去20円のドル円で、数年単位の長期トレンドがドル安円高の中で、ドル円が「戻り高値」をつけたのは、以下の10回ありました

 
左から、戻り高値をつけた日、その高値、底値からかかった営業日数、20ヶ月移動平均との乖離率です

1991/06/13 /
142.05 / 170 / -0.09%
1992/04/02 / 135.05 / 52 / 0.82%
1993/01/13
/ 126.26 / 74 / -2.54%
1994/01/05 / 113.60 / 101 / -2.57%
1999/05/20
/ 124.75 / 93 / - 1.66%
2002/12/05 / 125.69 / 102 / 1.21%
2003/08/01
/ 120.66 / 54 / -1.94%
2004/05/14 / 114.87 / 32 / 0.34%
2008/08/15
/ 110.66 / 109 / -2.23%
2009/04/06 / 101.44 / 53 / -2.99%

 
底値から戻り高値までの期間は最短で 32 営業日、最長で 170 営業日、平均 84 営業日。長期トレンドがドル高に転換したケースを除き、20ヶ月移動平均近辺が壁となって再度ドル安に転換してきました

 現在の状況でドル高円安が長期間継続するとは考えにくいので、個人的な思惑としては50~100営業日程度で戻り高値をつけるのではないかと思います
 仮に 11/27 84.79
が当面の底値だったとすると、50~100 営業日後というと2010/02 ~ 2010/04
 そして90円の上にある目処とな
りそうな抵抗は、今年春のネックラインの 93円台半ば、そして昨年3月安値の 95円台
 現在の20ヶ月移動平均は 97.7
程度ですが、おそらく来年春ごろには 95 円台あたりまで下がっていることでしょう
 長期トレンドがドル高に転換するようなことがあれば別ですが、そうでなければ来年の93~95円台は絶好のドルの売り場になると思います